3月期の本決算が各企業より続々発表されていますが、その中で新中期経営計画を発表する企業も一部あります。今回、非常に気になった銘柄がありましたので、取り上げたいと思います。それは、マクニカ富士エレで独立系エレクトロニクス専門商社です。世界的な半導体需要増加を背景に業績は好調な銘柄でもあります。
基本情報
銘柄:マクニカ・富士エレホールディングス(3132)
株価:2,775(22/5/13)
予想PER:6.64
実績PBR:1.01
予想配当利回り:4.32%
株主優待情報
権利確定月:3月末
保有株式数 | |
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100株以上 | QUOカード1,000円分 |
200株以上 | 専用カタログ優待(3,000円相当)又はクラブオフサービス 1つ選択 |
500株以上 | 専用カタログ優待(3,000円相当)+クラブオフサービス 両方利用可 |
写真はカタログ優待の農産物詰合せです。
100株保有時の優待利回りは、0.36%
200株保有時の優待利回りは、0.54%
業績
22年3月期通期決算
- 増収、増益。1月に上方修正した数値より上振れ着地
- 半導体需要増加を背景に好調に推移
23年3月期通期予想
- 幅広い市場にて半導体需要が継続し、今期も増収、増益を見込む
22年3月期 通期当初予想 | 22年3月期 通期実績 | 23年3月期 通期予想 | |
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売上高 | 7500億円 | 7618億円(37.5%) | 8300億円(8.9%) |
営業利益 | 350億円 | 367億円(95.6%) | 390億円(6.2%) |
経常利益 | 340億円 | 354億円(116.4%) | 384億円(8.2%) |
純利益 | 235億円 | 257億円(137.2%) | 260億円(0.8%) |
配当
直近の配当実績と予想は以下のとおりです。
年間配当金(円) | 配当性向% | DOE(連結自己資本配当率)% | |
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19年3月期 | 50 | 35.2 | 2.4 |
20年3月期 | 50 | 55.5 | 2.3 |
21年3月期 | 50 | 28.5 | 2.3 |
22年3月期 | 100 | 24.1 | 4.0 |
23年3月期(予想) | 120 | 28.7 | – |
今回中期経営計画で発表された株主還元方針は総還元性向30%~50%、DOE(連結自己資本配当率)4%を目安とし、安定的かつ継続的な配当を実施するとしています。これまでのDOEは2.3~2.4%だったので、大きく引き上げました。
DOEは自己資本に対して配当金を出すため、安定的な配当が期待しやすいです。他の会社ではジョイフル本田がDOEを2%→2.5%にすることを先日発表しましたが、この水準よりもかなり高いです。菱洋エレクトロはDOE5%を目安にしていますが、配当性向は100%を超えています。
配当性向が高すぎず、DOEを高く設定しているのは株主にとってうれしい株主還元政策と思います。
現在株価で配当利回りは 4.32%。
株価推移
2020年以降のチャートを見るとコロナショック後、好調な半導体需要を背景に株価も上昇トレンドでしたが、21年7月頃からはレンジ相場となっています。
今週、5/9決算発表後に下がる場面がありましたが、5/13には先週末の水準に戻って終了しました。決算や中期経営計画の内容にはあまり反応がなかった印象です。
※TradingView提供のチャート
まとめ
100株~200株保有時の優待利回りは0.36%~0.54%、配当利回りは4.32%、総合利回りは4.68%~4.86%。
中期経営計画では、総還元性向30%~50%、DOE(連結自己資本配当率)4%を目安にして配当を実施するとのことで、株主還元に積極的な企業と思います。
※2022.5.13時点の情報です。
※このブログは特定銘柄を推奨、非推奨するものではありません。
株式投資はリスクがあるため、投資判断は自己責任でよろしくお願いいたします。