JTが22年12月期権利の株主優待を最後に実施して、廃止することになり、話題を集めました。決算確認と今期予想を確認して、今後の自分の保有方針について書きたいと思います。
基本情報
銘柄:JT(2914)
株価:2,312(22/2/15)
予想PER:11.52
実績PBR:1.46
予想配当利回り:6.49%
業績
21年12月期の前年増減率は売上+11.1%、営業利益+6.4%、税引前利益+12.5%、当期利益は+9.1%となり、増収増益となりました。
国内たばこ事業は売上、調整後営業利益ともに5期ぶりに前年比で増加し、売上は前年比+0.8%、調整後営業利益は+8.6%となりました。
海外たばこ事業は好調で、販売数量は過去最高で、売上は前年比+18.5%(為替一定+10.6%)、調整後営業利益+33.3%(為替一定+29.6%)となりました。為替の影響を除いても増収、増益となっています。
また、医薬品事業は減益、加工食品事業は増益となりました。
今期予想は減収見込みですが、営業利益+7.0%、当期利益+5.2%の増益見込みとなっています。
21年12月期実績 | 22年12月期予想 | |
---|---|---|
売上高 | 2兆3248億円(+11.1%) | 2兆3150億円(△0.4%) |
営業利益 | 4990億円(+6.4%) | 5340億円(+7.0) |
税引前利益 | 4724億円(+12.5%) | ー |
当期利益 | 3385億円(+9.1%) | 3560億円(+5.2%) |
株主還元方針
直近の配当、今期の予想配当は以下のとおりです。
年間配当金(円) | 配当性向% | |
---|---|---|
18年12月期 | 150円 | 69.7 |
19年12月期 | 154円 | 78.6 |
20年12月期 | 154円 | 88.1 |
21年12月期 | 140円 | 73.4 |
22年12月期(予想) | 150円 | 74.8 |
2022-2024年の中期経営計画を発表し、株主還元方針としては、配当性向75%を目安とし、±5%の範囲内で判断するとしています(配当性向70~80%)。また、自己株式取得も当該年度における財務状況、中期的な資金需要を踏まえて実施を検討。
今期予想配当利回りは 6.49%。
株価推移
このチャートは2015年初めからの7年の日足となります。あわせて、長期200日移動平均線も記載してありますが、2016年から続いた200日移動平均線の下落トレンドが2021年から緩やかではありますが、上昇トレンドになっています。
2/14に通期決算と株主優待廃止が発表されましたが、翌日2/15終値は2,312 -35.5(-1.51%)と全体の相場の影響もあり、若干下げて引けました。優待廃止の発表による下げは限定的でした。
※TradingView提供のチャート
今後
廃止された株主優待の100~200株保有時の利回りは1%程度ですが、配当利回りは6.49%と高いです。JTは株主還元方針で配当性向75%をかかげており、高還元であることと、株価のトレンドも上向いていることから、自分の場合は、株主優待が廃止となっても売却せず保有を継続する方針です。
※2022.2.15時点の情報です。
※このブログは特定銘柄を推奨、非推奨するものではありません。
株式投資はリスクがあるため、投資判断は自己責任でよろしくお願いいたします。