今回は10月、4月の株主優待銘柄 Hameeについて現況を確認したいと思います。Hameeはスマホのケース、フィルムなどアクセサリーの企画販売、ECサイト等の事業支援システムの提供も行っています。今年の6月に発表した中期経営計画(2022/5-2025/4)では、配当政策を提示しており、配当性向20%以上、原則、配当金を維持もしくは向上させる政策を掲げています。
基本情報
銘柄:Hamee(3134)
株価:846(22/9/26)
予想配当利回り:2.66%
予想PER:8.54倍
実績PBR:1.64倍
時価総額:138億円
自己資本比率:77.5%(22年4月)
実績ROE:23.9%
予想配当利回りは2.66%。予想PERは10倍以下で低い数値ですが、過去実績から見ても低めの水準です。自己資本比率が高く財務が良好で、ROEも非常に高いです。
株主優待内容
権利確定月:10月末、4月末
保有株式数:100株以上
優待内容:2つの優待内容から1つを選択
- 1,500 円相当の「Hamee本店」利用クーポン
- 1,500 円相当の「ネクストエンジン」利用料割引クーポン
100株保有時の優待利回りは、3.55%。
業績
23年4月期1Q 決算内容(実績)
- 1Qは増収、各利益は二桁減益。
- コマース事業は主力のモバイルライフは前年比とほぼ同等、ゲーミングアクセサリーは伸び、コスメティクスは営業損失拡大。
- プラットフォーム事業は主力3事業が堅調、増収、増益。
23年4月期通期予想
- 通期予想は増収、営業利益は増益、経常利益、純利益は減益予想。
決算 | 23年4月期1Q実績 | 23年4月期通期予想 |
---|---|---|
売上高 | 31.06億円(18.7%) | 159.3億円(18.8%) |
営業利益 | 2.48億円(△24.3%) | 22.9億円(4.1%) |
経常利益 | 2.96億円(△14.7%) | 22.9億円(△1.5%) |
純利益 | 2.06億円(△18.7%) | 15.7億円(△9.6%) |
配当
配当実績と予想は以下のとおりです。※期末一括配当予想
年間配当金(円) | 配当性向% | |
---|---|---|
19年4月期 | 6.5円 | 12.7% |
20年4月期 | 7円 | 10.4% |
21年4月期 | 10円 | 10.2% |
22年4月期 | 22.5円 | 20.5% |
23年4月期(予想) | 22.5円 | 22.7% |
24年4月期(予想)* | 37円 | 20% |
25年4月期(予想)* | 53円 | 20% |
配当方針は利益還元を重要な経営課題と認識し、事業の継続的な成長や資本効率の改善等による株主価値の向上に努めるとともに、配当も継続的に実施するとしています。中期経営計画(2023年4月期~2025年4月期)では配当性向20%以上とし、大きな損益や外部環境の変化がない限り、配当金の維持、向上を目標としています。
利益成長にあわせてEPSが向上することを目標に、中期的な配当金額を具体的に示しているのは珍しいと思いました。25年4月期の配当予想は現在の2倍以上となっており、今後の業績次第になりますが、チャレンジングな内容となっています。一方、直近の四半期決算は減益になるなど厳しい状況のため、今後成長軌道にのってくるかがポイントとなります。
今期23年4月期の配当は前期と同額の22.5円を予想し、配当利回りは2.66%。
株価推移
1年チャートを見ると、本日も年初来安値を更新しており、なかなか手を出しにくいチャートとなっています。
【Hamee 1チャート】
【Hamee 5チャート】
5年チャートを見ると、2019年、2020年に600円台前半の安値を付けていますが、今のところそのレベルより高い株価をなんとか維持しています。
※TradingView提供のチャート
まとめ
100株保有時の優待利回りは3.55%、予想配当利回りは2.66%、総合利回りは6.21%。配当政策は中期経営計画でチャレンジングな内容を発表しましたが、利益成長を想定した内容のため、今後の業績次第になってくると思われます。一方、直近の1Q実績は減益になるなど厳しい内容となっており、株価も下げ基調となっています。
- このブログは特定銘柄を推奨、非推奨するものではありません。株式投資はリスクがあるため、投資判断は自己責任でよろしくお願いいたします。
- 2022年9月26日時点の情報です。配当、株主優待情報等は更新される可能性があります。