今回は9月、3月の株主優待銘柄でQUOカードを贈呈しているたけびしについて現況を確認したいと思います。たけびしは三菱電機系の技術商社でFA機器、半導体・デバイス、医療装置等を取り扱っています。プライム市場に上場してますが、21年6月に上場維持基準を充たしていないとして、計画書を作成していました。その後、基準を充たす見込みを22年7月に発表しましたが、その中で取組内容として昨年実施した株主優待変更(拡充)についても記載しています。
基本情報
銘柄:たけびし(7510)
株価:1,502(22/9/21)
予想配当利回り:3.60%
予想PER:10.9倍
実績PBR:0.72倍
時価総額:240億円
自己資本比率:56.5%(22年6月)
実績ROE:6.6%
予想配当利回り3.6は%。予想PERは10.9倍、過去実績の範囲ですが低めの水準です。自己資本比率は56.5%と高いです。実績ROEは6.6%と若干低め。時価総額は240億円。
株主優待内容
権利確定月:9月末、3月末(年に2回)
保有株式数:100株以上
優待内容:保有株式数に応じて、QUOカードを贈呈
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上 | QUOカード1,000円分 |
1,000株以上 | QUOカード2,000円分 |
100株保有時の優待利回りは1.33%。
(昨年に株主優待変更で長期保有区分の撤廃や年に1回から2回への変更を実施しました。)
業績
23年3月期1Q 決算内容(実績)
- 1Qは増収、増益。半導体製造装置関連や5G関連向けが増加、昨年に連結子会社となったシンガポール本社のLeChampグループが売上増に寄与。また、医療用診断装置も増加。
23年3月期通期予想
- 通期でも増収、増益を見込む
決算 | 23年3月期1Q実績 | 23年3月期通期予想 |
---|---|---|
売上高 | 225.9億円(32.7%) | 895億円(9.7%) |
営業利益 | 7.52億円(13.1%) | 32.9億円(8.9%) |
経常利益 | 8.20億円(8.9%) | 34.0億円(7.3%) |
純利益 | 5.43億円(9.5%) | 22.0億円(5.1%) |
配当
配当実績と予想は以下のとおりです。
年間配当金(円) | 配当性向% | |
---|---|---|
19年3月期 | 48円 | 27.5% |
20年3月期 | 48円 | 43.3% |
21年3月期 | 38円 | 41.6% |
22年3月期 | 52円(記念2円含む) | 38.0% |
23年3月期(予想) | 54円 | 39.2% |
配当方針は安定的な配当を基本とし、業績及び財務状況等を総合的に勘案して利益還元を行うとしています。過去実績では配当性向が3割から4割程度です。今期予想は54円と前期から2円増額し、配当利回りは3.60%。
株価推移
1年チャートを見ると、21年9月後半から下げましたが、その後は横ばいで推移、全体的に動きは少ない状況でした。
【たけびし 1年チャート】
5年チャートを見ると、コロナショック時の下げの回復は早かったですが、その後、1500円付近を前後するように推移しています。
【たけびし 5年チャート】
※TradingView提供のチャート
まとめ
100株保有時の優待利回りは1.33%、配当利回りは3.60%、総合利回り4.93%です。100株保有時の投資額は現在の株価で約15万円です。業績については、直近の1Q実績や通期見通しは増収、増益となっています。
- このブログは特定銘柄を推奨、非推奨するものではありません。株式投資はリスクがあるため、投資判断は自己責任でよろしくお願いいたします。
- 2022年9月21日時点の情報です。配当、株主優待情報等は更新される可能性があります。