連続増配,累進配当 リース業界銘柄の配当利回りランキングと株主優待

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リース業界は株主還元に積極的な銘柄が多く、配当金の実績では連続増配や累進配当となっています。そのリース業界7社の23年3月期の業績予想、PER、配当利回り、株主優待、株価推移を比較して確認したいと思います。

業績

リース業界7社の23年3月期決算予想を確認すると、当期純利益は三菱HCキャピタル、芙蓉総合リース、みずほリース、リコーリースの4社が増益見通し、東京センチュリー、NECキャピタルは減益見通し、オリックスは非開示となっています。東京センチュリーの減益は前期比で△60.2%となっていますが、これは、ロシアの航空会社向けのリース8機の返還見通しが立たないこともあり、減損損失460億円を見込んでいます。オリックスは非開示ですが、前期実績としては、3121億円の利益を上げています。

PERは東京センチュリーが減損損失の影響で25.7倍と高いですが、その他は10倍以下となっており、低い数値となっています。(オリックスは実績EPSからPERを算出)

※株価は22/5/24終値

配当利回りランキング

リース会社は株主還元に積極的な企業が多く、連続増配、累進配当を継続しています。オリックス、NECキャピタル以外の5社は連続増配を18期~27期継続しており、東京センチュリー以外は配当性向が高すぎず、今後も増配を期待したくなる水準となっています。また、オリックスは累進配当13期、NECキャピタルは5期となっています。(※累進配当:配当水準を維持又は増配)

現在株価で配当利回りランキングにすると、1位三菱HCキャピタル4.97%、2位芙蓉総合リース4.32%、3位みずほリース4.26%と続きます。この中で一番配当利回りが低い東京センチュリーでも3.4%と高くなっています。

株主優待

株主優待については、先日、オリックスが2024年3月末基準日の優待実施を最後に廃止することを発表しました。株主平等の観点から他の銘柄にも廃止が波及する可能性がありますが、現時点では優待制度を設けている企業は多いです。

オリックス、三菱HCキャピタル以外はQUOカード、図書カードやカタログギフト等の株主優待を実施しています。保有株式数や保有年数によって、贈呈金額は様々ですが、今回は最低単元、長期保有でない場合の優待金額、利回りを確認します。優待利回りは0.41%~1.03%となっています。長期保有の場合、利回りが上昇します。

株価推移

コロナショック前の2020年の年初を起点にリース業界銘柄7社の株価と日経平均の株価を比較しました。オリックスが一番パフォーマンスがよく+29.8%、次に日経平均+13.1%、その他銘柄はマイナス圏に沈んでおり、芙蓉総合リース-0.7%、みずほリース-11%、三菱HCキャピタル-11.6%、リコーリース-17.5%、NECキャピタル-22.3%、東京センチュリー -28%となっています。リース業界は業績の割にあまり評価されてない印象をうけました。

※TradingView提供のチャート

リース業界は株主還元に積極的な銘柄が多く、高配当となっています。株主優待については、最近の傾向を考慮すると、株主平等の観点から、廃止されるリスクは頭の片隅に入れておいた方がよいかもしれません。仮に優待が廃止された場合でも高い配当金があれば、インカムゲインを得られるので、保有も継続しやすいかなと思います。

※2022年5月24日時点の情報です。

※このブログは特定銘柄を推奨、非推奨するものではありません。

株式投資はリスクがあるため、投資判断は自己責任でよろしくお願いいたします。

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