22年3月の株主優待関連IRの発表は前月73件に比べて少なく48件でした。その内訳は、新設4件、変更28件、廃止3件、お知らせ13件でした。今月は新設と廃止の件数が少ない月でした。4月以降は市場の新しい区分も始まりましたので、廃止が増えてくる可能性もあるかもしれません。
今回は3月の株主優待関係のIRで注目度が高いと思われるものをピックアップして振り返ります。

新設
【9251 AB&Company】
100株以上保有でシャンプー等自社オリジナル商品(8000円相当)が贈呈されますが、発表当時の株価で優待利回りは8%程度と非常に高かったです。一方で株主優待発表と同時に1Q決算を発表して、減益となったことから大きく株価は売られました。まだ、IR発表前の水準に回復できていません。
超高利回り優待2社 新設(AB&Company),お知らせ(モーニングスター)
変更
【9980 MRKホールディングス】
ライザップグループのMRKの優待が改悪されました。グループ商品と交換可能なポイントが贈呈されるのは100株以上から400株以上と変更となりました。また、贈呈ポイントも減額となりました。
株主優待新設(共和工業),改悪(MRK),再開(フレンドリー),期限延長(フジオフード)
【4650 SDエンターテイメント】
MRKと同様にライザップグループのSDエンターテイメントが改悪となりました。全般的に贈呈ポイントが減額となりました。
【2695 くら寿司】
株主優待券が電子チケットに変更となります。電子チケットにした場合、2500円分増額されます。100株保有時の優待は2500円分から5000円分となります。
優待廃止(フジコーポ),変更(くら寿司,SDエンタ-),期限延長(クリレス,SFP),有効期間変更(JR西) 6社+1
廃止
【7605 フジ・コーポレーション】
公平な利益還元の観点から株主優待制度が廃止となりました。廃止された優待は保有株式数に応じてギフトカードを贈呈する内容でした。
お知らせ等
コーア商事がプライム市場移行の記念株主優待を発表しました。
ヤーマン、モーニングスター、フランスベット、ハピネット等から株主優待の案内がありました。
コタからは新製品発売にあわせて、100株以上株主に優待の追加贈呈の発表がありました。