3月人気株主優待 家電量販店の総合利回り徹底比較(エディオン,ケーズ,ヤマダ)

スポンサーリンク



3月の配当、株主優待権利が迫っていますが、大手家電量販店3社(エディオン、ケーズ、ヤマダ)の保有株式数、保有年数毎の優待利回り、配当を含めた総合利回り、業績進捗率、株価推移を確認します。

基本情報

家電量販店3社の配当利回り、PER、PBRを表にまとめました。配当利回りはいずれも3%を超えており、高配当となっています。また、PERとPBRは低く、割安な水準です。

エディオン(2730)ケーズHD(8282)ヤマダHD(9831)
株価(22/3/22)1,1941,282402
時価総額1,337億円2,885億円3,886億円
予想配当44円(期末22円)40円(期末20円)18円(期末18円)
予想配当利回り3.69%3.12%4.48%*
予想PER10.05倍9.01倍5.63倍
実績PBR0.62倍0.90倍0.51倍
※ヤマダHDは予想配当を出していたないため、前期実績で計算

株主優待と利回り

家電量販店3社の株主優待は使い勝手が異なり、簡単にまとめると表のようになります。

銘柄権利確定月株主優待の使い勝手使用場所
エディオン3月末ギフトカードで買物金額にかかわらず、
チャージ額まで使用可能で、
3社の中で一番使い勝手がよい優待です。
店舗又は
ネットショップ
ケーズHD3月末
9月末
1,000円の買物券で割引券ではないです。
1,000円未満の場合はお釣りは出ません。
店舗のみ
ヤマダHD3月末
9月末
1,000円ごとに500円券を1枚使用可能。
割引券となります。
店舗のみ

株主優待内容と利回りを表にまとめます。保有株式数、保有年数、利回りの関係を把握することで、利回りが高いところが分かりやすくなります。

【エディオン】

エディオンは100株保有時に優待利回り2.51%、1年以上保有すると3.35%と高くなります。保有株式数増加とともに利回りは低下しますが、1,000株までは1%以上となっています。

【ケーズHD】

ケーズは100株保有時の優待利回りは1.56%ですが、1年以上保有すると追加加算分があるため、利回りは倍増し、3.12%となります。1年以上保有すると、1000株までは利回り1%以上となります。

【ヤマダHD】

ヤマダは100株保有時の利回りは3.73%と高く、500株、1,000株でも2.49%と高利回りとなっています。10,000株保有しても利回りが1.24%と高いのはすごいです。

総合利回り

優待金額と配当金額を合計した総合利回りを表にまとめます。

【エディオン】

エディオンは100株保有時の総合利回りで6.2%、1年以上保有すると7.04%となります。

配当利回りが高いこともあり、10,000株まで4%以上の総合利回りとなっています。

【ケーズHD】

ケーズは100株保有時の総合利回りは4.68%ですが、1年以上で6.24%となります。

【ヤマダHD】

100株保有時の総合利回りは8.21%です。配当利回りが高いため、10,000株でも総合利回りが5.72%と高いです。(ただし、期末配当が前期実績18円となることが前提)

今期の業績進捗率

22年3月期の3Qの経常利益実績は巣ごもり需要の反動もあって、各社減益でエディオン△36.4%、ケーズ△29.2%、ヤマダ△18.6%となっています。経常利益の進捗率はヤマダの達成が厳しそうですが、今のところ下方修正はありません。

一方で3Q純利益の通期進捗率は3社とも約80%程度です。ヤマダは配当金について連結配当性向30%以上としていますので、純利益の進捗が重要です。ヤマダのEPS(一株利益)は予想71.15円のため、通期予想が達成されれば、前期実績18円以上の配当金が期待できそうです。

エディオン(2730)ケーズHD(8282)ヤマダHD(9831)
22年3月3Q経常利益実績149.2億円(△36.4%)348.9億円(△29.2%)644.1億円(△18.6%)
経常利益の通期進捗率71.1%77.5%66.4%
22年3月3Q純利益実績98.9億円(△32.7%)238.8億円(△28.6%)474.9億円(+11.2%)
純利益の通期進捗率79.1%82.3%80.5%

株価推移

それぞの長期チャート(5年)を確認します。

エディオンは5年チャートで見ても、株価の変動は少なくレンジ相場となっています。出来高は1,000円~1,100円に多く、コロナショックでは1,000円を大きく割れましたが、その後は1,000円付近が下値の指示線と考えられます。

ケーズの5年チャートもレンジ相場となっており900円~1,600円付近で動いています。

ヤマダの5年チャートを見ると、現在の株価は過去と比べても安くなっており、21年3月につけた高値626円から36%下落していますが、現在の株価付近で横ばいになっており、この水準を固めて、今後上昇を期待したいところです。

※TradingView提供のチャート

まとめ

各社とも配当、優待が魅力的ですが、株価自体は低迷しています。それぞれ利回りが高いことから、株価上昇のキャピタルゲインよりも気楽に長期保有してインカムゲインを狙うのに適した銘柄と考えています。自分の場合、現在、エディオン100株、ケーズ100株、ヤマダ1,000株保有してます。

※2022.3.22時点の情報です。

※このブログは特定銘柄を推奨、非推奨するものではありません。

株式投資はリスクがあるため、投資判断は自己責任でよろしくお願いいたします。

タイトルとURLをコピーしました