9月までの保有で継続保有の移行期間対象 株主優待銘柄

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最近は株主優待の取得条件で継続保有期間を設定する企業が増えてますが、移行期間を設けて、最初は条件を緩和するところもあります。今回は株主優待権利確定月が3月で1年以上の継続保有期間を設定したホッカンホールディングスについて確認したいと思います。2023年3月基準日の株主優待については、条件を緩和し、半年以上の継続保有期間としてます。ホッカンは缶詰の大手で、ペットボトルの生産や大手飲料メーカーの委託で充填も行っています。

基本情報

銘柄:ホッカンホールディングス(5902)

株価:1295(22/8/12)

配当利回り:3.47%

予想PER:79.0倍

実績PBR:0.29倍

時価総額:174億円

自己資本比率:37.2%(22年3月)

実績ROE:ー(前期赤字)

配当利回りは高めで3.47%。今期予想EPS(一株利益)が16.4円と低いため、PERは高い予想となっています。

株主優待内容

権利確定月:3月末

保有株式数:100株以上(1年以上継続保有

1年以上の継続保有が条件となりますが、移行期間として、以下の内容が記載されており、2023年3月末基準日の優待については、9月基準日までに株主となり、継続保有することで権利が得られます。

2023 年 3 月 31 日を基準日とする株主優待制度については、2023 年 3 月 31 日および 2022 年 9 月 30 日の当社株主名簿それぞれに、同一株主番号で 100 株以上の保有が記載又は記録されている株主様を対象として実施いたします。

出典:ホッカンHD 株主優待制度の一部変更に関するお知らせ

株主優待制度の一部変更に関するお知らせ

株主優待内容:自社グループの缶詰詰め合わせを贈呈

保有株式数株主優待
100株以上3,000円相当
1,000株以上6,000円相当
2,000株以上8,000円相当

100株保有時の優待利回りは2.32%。100株保有時の投資金額は現在株価で129,500円。 。

写真は3,000円相当の缶詰詰め合わせです。

業績

23年3月期1Q 決算内容(実績)

  • 前年比で増収、減益
  • セグメントでは海外事業は増益、容器事業は赤字拡大、充填事業は減益
  • 1Qの通期利益予想に対する進捗率は高いですが、下期は赤字を見込んでいます。

23年3月期通期予想

  • 通期では増収、増益予想。最終利益は前期の12.3億円の赤字から2.0億円の黒字に転換する見込み。
決算23年3月期1Q実績23年3月期通期予想
売上高238.1億円(7.9%)960億円(11.2%)
営業利益13.6億円(△34.2%)14.0億円(5.7%)
経常利益14.9億円(△36.1%)18.0億円(20.9%)
純利益10.1億円(△35.2%) 2.0億円(ー)
( )は前年増減率

配当

配当実績と予想は以下のとおりです。

年間配当金(円)配当性向%
19年3月期 42.5円45.0%
20年3月期 45円27.9%
21年3月期 32.25円
22年3月期45円
23年3月期(予想)45円274%

配当金は19年3月期からは32.25円~45円となっており、赤字となった21年、22年も安定して配当金を出しています。今期は45円を予定しており、配当利回りは3.47%ですが、配当性向は大きく100%を超えています。

株価推移

1年のチャートを見ると、今年の3月~4月にかけて、出来高を伴いながら下げましたが、直近は回復の兆しが見られます。

ホッカンHD 1年の日足ラインチャート】

5年のチャートを見ると、株価は上下をしながら、少しずつ下落していました。反転して上昇トレンドに移行するにはやはり今後の業績が重要と思います。

ホッカンHD 5年のラインチャート】

※TradingView提供のチャート

まとめ

100株保有時の優待利回りは2.32%、配当利回りは3.47%、総合利回りは5.79%です。株主優待に1年以上の継続保有期間が設定されましたが、移行期間が設定され、22年9月基準日までに保有し、23年3月基準日まで継続保有(半年以上)すると優待の権利は得られます(同一株主番号で100株以上)。配当利回りは高めですが、懸念点としては配当性向が100%を超えているところでしょうか。

※このブログは特定銘柄を推奨、非推奨するものではありません。株式投資はリスクがあるため、投資判断は自己責任でよろしくお願いいたします。

※2022年8月12日時点の情報です。配当、株主優待情報等は更新される可能性がありますので、投資を検討される場合はご自身でも事前に確認をお願いいたします。

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