22年2月の株主優待関連IRの発表は73件と非常に多かったです(REITの投資主優待も含む)。その内訳は、新設8件、変更33件、廃止及び見送り11件、お知らせ21件でした。今月は廃止及び見送りが新設よりも上回りました(先月は新設の方が多かった)。今後も廃止が多くなる可能性あります。
今回は2月の株主優待関係のIRで注目度が高いと思われるものをピックアップして振り返ります。
新設
【7442 中山福】
中山福の株価は新設発表後大幅高となり、現在も発表当時より高いです。継続保有など条件はあるものの、3,000円~5,000円相当のオリジナルカタログが贈呈されます。300株保有時の優待利回りは当時の株価で2.89%(今は低いです)であることから好感されたと理解しています。
【2933 紀文食品】
紀文食品も優待新設発表後、好感され、株価は上昇しました。300株保有で3,000円相当の自社商品詰合せが贈呈されます。300株保有時の優待利回りは当時の株価で1%ありました。
【6150 タケダ機械】
数少ない5月の株主優待銘柄となり、内容はプレミアム優待倶楽部です。100株保有時の優待利回りは発表時の株価で1.32%。懸念点としては、出来高の少なさでしょうか。
変更
【9142 JR九州】
JR九州グループ株主優待券の利用対象施設拡充、JR九州高速船株主優待割引券 国内航路追加の変更をしました。また有効期間と発送時期もかわります。
【9020 JR東日本】
100株以上、3年以上保有株主に対して株主優待割引券を追加で1枚発行する変更を発表しました。また、有効期限、発送時期もかわります。
優待廃止(シダックス),変更(JR東,リゾートトラスト,ペガサスミシン製造)
【2928 RIZAPグループ】
①商品ラインアップの拡充、②商品発送の早期化、③特別優待券導入(100株~400株未満)、➃優待付与ポイント変更を発表しました。100株保有の特別優待券で利回り34%、400株保有時の優待ポイントで利回り17%と高い利回りです。
優待拡充(ライザップ最大利回り34%),一部廃止(東急不動産),お知らせ(オーウエル,淀川製鋼所)
廃止及び見送り
廃止及び見送りは11件と多い月となりました。
【2914 JT】
2022年12月末権利の株主優待実施を最後に廃止となります。今後は配当等の利益還元を優先していくとのことです。優待が廃止されても配当利回りは非常に高いので魅力があります。ただし、JTはウクライナとロシアに進出しており、海外での利益も高いことから、今後の影響が懸念されます。
【4837 シダックス】
カラオケボックス時代から長く続けていた株主優待が廃止となりました。2022年3月末の優待もないです。
その他、100株、QUOカードの株主優待が複数の会社で廃止されました。今後もこういった内容の優待廃止は続きそうです。
お知らせ等
ペイロール、共同印刷、藤久HDが記念優待、ウエルス・マネジメントが特別優待を発表しました。