昨日、5%を超える高配当銘柄について、確認しましたが、今回は4%を超える
高配当銘柄を確認していきます。
以下条件をクリアした銘柄から選別し、ピックアップしてます。
・配当利回り4%以上
・直近5年(今期予想含む)で営業利益、経常利益、純利益で赤字決算でないこと
・直近5年(今期予想含む)で配当維持又は増配 (記念配当など特殊要因除く)
・時価総額1,000億円以上
※今回選択した銘柄には株主優待制度はありませんでした。
※今回、紹介する銘柄を推奨するわけではございません。
株式投資はリスクがあり、突然の業績悪化、企業不祥事、市場全体の暴落などの
可能性がありますので、投資は自己責任でお願いいたします。
まずは4社のうち2社を書いています。
三菱HCキャピタルとMS&ADインシュアランスGHDです。
三菱HCキャピタル
21年4月に三菱UFJリースと日立キャピタルが合併し誕生しました。三菱UFJリースが
存続会社で日立キャピタルを吸収しています。21年9月時点の大株主は1位三菱商事(18%)、
2位三菱UFJFG(14.2%)、3位日立製作所(11.8%)。
【基本情報】
銘柄:三菱HCキャピタル(8593)
株価:593(22/1/7)
予想配当利回り:4.38%
予想PER:8.96倍
実績PBR:0.69倍
時価総額:8699億円
PER、PBRは割安な水準です。
【業績】
今期予想は合併後の初めての通期決算となりますので、売上が大きく上昇しており、
営業利益、経常利益、純利益も過去の数値を上回る予想となっています。
今期2Qまでの純利益は605億円で通期予想の950億円に対し、進捗率は約64%と
好調です。
【配当】
合併後の新会社における配当方針は今のところでていませんが、2023年4月からスタート
する新中期経営計画で示されると思います。
年間配当の実績は21年3月期までは三菱UFJリースの数値となり、今期から新会社の
数値となります。21年3月期は減収、減益にもかかわらず、増配をしており、
株主還元の積極性を感じます。(三菱UFJリース時代に20期以上連続増配実績があり)
配当利回りは現在株価で4.38%です。
【株価推移】
約2年のチャートを見ると、コロナショック後、2020年は他のバリュー株と同様に
株価の戻りは悪くレンジ相場となっていましたが、2021年に入り、上昇トレンド
となりました。その後、2021年3月につけた直近高値699から下落し、12月初めに
安値529をつけてから反転して、現在の株価593に至ります。
業績は好調の割に、コロナショック前の水準に回復できていませんが、
現在、上昇傾向がみられるのはよい状況と思います。
※TradingView提供のチャート
MS&ADインシュアランスグループホールディングス
MS&ADは大手損保の一角でグループに三井住友海上、あいおいニッセイ同和等があります。
【基本情報】
銘柄: MS&ADインシュアランスグループホールディングス (8725)
株価:3,791(22/1/7)
予想配当利回り:4.35%
予想PER:9.17倍
実績PBR:0.63倍
時価総額:2兆2505億円
PER、PBRは割安水準です。
【業績】
経常収益は今期予想含む直近5年間は横ばい又は若干下がっており、正味収入保険料も
横ばいの状況です。20年3月期は前年に比べ、利益が落ち込みましたが、コロナショック
による株式評価損やのれん償却などの影響をうけました。
今期は経常収益、正味収入保険料は前年比横ばいですが、経常利益、純利益は
増益見込みとなっています。また、2Qまでの純利益の進捗率は54%です。
【配当】
株主還元方針としては、機動的な自己株取得、安定的な配当を基本とし、
DOE 2~3%(DOE:自己資本配当率)の配当を目指しています。
また、自己株取得と配当でグループ利益の40%~60%を目途としています。
ぱっと見分かり難いですが、概ね方針通りの株主還元を実施しています。
配当実績は増配を継続しており、株主還元に積極的です。
現在株価で配当利回りは、4.35%です。
【株価推移】
約2年チャートを見ると、コロナショックで大きく下落した後、株価は上下を繰り返しながら
回復し、現在の株価はコロナショック前の水準となっています。
21年12月初めにつけた直近安値3,294から上昇傾向となり、現在の株価まで回復しました。
株価が回復しても4%を超える、配当利回りとなっています。
※TradingView提供のチャート
まとめ
予想配当利回り(22/1/7株価)
三菱HCキャピタル : 4.38%
MS&ADインシュアランスグループホールディングス : 4.35%