大規模自社株買いを22年5月~23年5月まで実施したヤマダホールディングス(9831)ですが、予定されていた期間が終了しましたので、結果を振り返ります。
実施期間:2022年5月9日~2023年5月8日
取得株式数 | 取得総額 | |
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計画 | 200百万株(上限) ※発行済株数(自己株除く) の割合23.9% | 1,000億円(上限) |
結果 | 約185百万株 (92.5%) | 約873億円 (87.3%) |
自社株買いの結果は、予定に対して、取得株式数は92.5%、金額は87.3%を達成しました。
グラフは各月の自社株買い金額と上限に対する進捗率ですが、毎月実施されていました。
発表時はどこまで実施するのかな?と思っていましたが、
業績も厳しいなか、かなりがんばった印象です。
株価の推移はどうだったでしょうか。
株価のチャートは自社株買い発表直前の2022年5月6日から自社株買いが終了した2023年5月8日までの期間で、青がヤマダHD、橙がTOPIXです。2022年5月6日を起点とした変動率となっています。
ヤマダHDは発表直後に20%程度株価が上昇しましたが、そこからは横ばいが続き、自社株買い終了時にちょうど発表した2023年3月期決算で大きく売られました。TOPIXに対してはアウトパフォームして推移しましたが、最後の方は差が小さくなりました。
※TradingView提供のチャート
2023年3月期決算は経常利益でみると、800億円(当初)→675億円(22/10/28修正)→500億円(実績)と下方修正となりました。
かなり大規模な自社株買いだったので、もっと大きい株価上昇を期待していましたが、業績が低迷していたこともあり、厳しかったようです。
あと、配当金が2022年3月期の18円に対して、2023年3月期は12円と減配となったことも残念でした。
2024年3月期の業績予想は増収、増益を見込んでおり、経常利益551億円(前期比+10.1%)となっています。
今後も業績、株価の推移には注目しています。