今回は配当性向70%以上、利回り5~7%超の高還元な建設会社について直近の配当利回り、業績の進捗、受注高、株価推移等を確認したいと思います。
配当利回り
今回確認する高還元な建設会社4社は、アクティビストの登場もあり、株主還元が非常に高くなった背景があり、現在は配当性向70%以上を配当方針としています。
配当利回りは西松建設 7.4%、淺沼組 6.6%、奥村組 6.3%、大豊建設 5.2%となっています。
西松建設、淺沼組の配当方針は中期経営計画21~23年度、奥村組は22~24年度、大豊建設は21年度~ 配当性向70%以上となっています(奥村組はDOE2%下限も設定)。4社の今期配当は方針通りの予想となっています。
23年3月期 上期実績、通期見通し
23年3月期の上期実績(純利益)は西松建設が微減益、奥村組は大幅減益。
淺沼組は大幅増益、大豊建設は増益。
通期予想に対する上期進捗率は西松建設、淺沼組は50%を超えています。(建設会社の売上時期は通期で安定しないと思うので、参考です)
上期の受注高は大豊建設は前年より少なかったですが、他の3社は前年を上回りました。特に西松建設はフィリピンの地下鉄工事(ODA)の受注があり、前年に対して大幅増となりました。
PER、時価総額
PERは11.3倍~13.5倍で割高感はない水準です。
時価総額は西松建設2,000億円超、奥村組は1,000億円超の規模で、
大豊建設、淺沼組と続きます。
年初来株価推移
年初を起点として、4社の株価推移を比較しました。
22/11/22時点でパフォーマンスのよい順番は、
大豊建設 +11%、淺沼組 +6%、西松建設 +4%
奥村組 -10% となっています。
株価の動きは大きくなく、全般的に横ばいの状況です。
※TradingView提供のチャート
最後に
西松建設、淺沼組、奥村組、大豊建設は配当性向が70%以上と高く、配当利回りが高い建設会社です。
ただし、配当方針は西松建設、淺沼組は23年度までの間、奥村組は24年度までの間としており、
次の中期経営計画がスタートしたときに、どのような還元方針が提示されるかが注目されます。
高還元の継続を期待したいところです。
ちなみに、この中で保有銘柄は西松建設です。
※このブログは特定銘柄を推奨、非推奨するものではありません。株式投資はリスクがあるため、投資判断は自己責任でよろしくお願いいたします。
※情報はできるだけ正確に確認しているつもりですが、保証するものではございません。