前期は好調な決算をたたき出した3メガ損保(東京海上、MS&AD、SOMPO)が2Q決算を発表しました。今回の決算は場中で発表が予定されていたと思いますが、各社、引け後に発表を行いました。厳しい決算で各社通期業績見通しを下方修正しました。利回り、業績、株価推移を確認します。
配当利回り
3社とも通期業績見通しを下方修正しましたが、減配の発表はありませんでした。
MS&ADは、下方修正とともに増配を発表してます。
それぞれ配当利回りを確認すると、
東京海上 3.7%、MS&AD 5.0%、SOMPO 4.2%となっています。
SOMPOは利益の減少が大きかったため、配当性向が100%を超えました。
23年3月期 通期業績見通し
2Qの決算発表をうけて、3社とも通期業績見通しを下方修正しました。
純利益の増減率は東京海上が-14%、MS&ADが-42%、SOMPOが-50%となり、厳しい状況です。
自然災害やコロナウイルスの感染拡大による保険金等の支払が当初予想より上回る見込みのようです。
SOMPOはトルコの子会社が超インフレ経済下における財務報告の適用を受けて、損失計上をしました。
PER、時価総額
今回の下方修正により、PERの数値もあがりました。
東京海上 14.8倍、MS&AD 15.5倍、SOMPO 25.7倍となっています。
SOMPOは20倍を超えてきました。
自社株買い
自社株買いは今期に入って、東京海上とMS&ADは500億円、SOMPOは580億円実施しました。
東京海上は当初から今期1,000億円の自社株買いを実施することを表明していましたが、
予定通り、追加分として500億円の自社株買いを今回発表しました。
年初来株価推移
年初を起点として、3社の株価推移を比較しました。
東京海上が+24%、SOMPO+23%、MS&AD+10%となっており、
東京海上、SOMPOの株価推移が好調でした。
今回の下方修正を受けて、来週以降の株価推移がどうなるか注目されます。
最後に
損保は高配当で株主還元も積極的なことから、個人投資家にも人気があったと思います。
残念ながら今回、下方修正となりましたが、今後とも注目しています。
ちなみに、3社の中では、現在、MS&ADを保有しています。
※このブログは特定銘柄を推奨、非推奨するものではありません。株式投資はリスクがあるため、投資判断は自己責任でよろしくお願いいたします。
※情報はできるだけ正確に確認しているつもりですが、保証するものではございません。