今回は9月の株主優待銘柄で、配当利回りが4%超の銘柄 オートバックスセブンについて現況を確認したいと思います。オートバックスセブンは国内のカー用品販売の最大手でフランチャイズチェンの本部として運営を行っおり、海外にも展開しています。今期に入ってから、国内既存店売上高前年比は5ケ月連続(4月~8月)でプラスになって復調の兆しはありますが、株価の動きは少なく横ばいが続いています。
基本情報
銘柄:オートバックスセブン(9832)
株価:1,433(22/9/8)
予想配当利回り:4.19%
予想PER:16.2倍
実績PBR:0.9倍
時価総額:1176億円
自己資本比率:64.5%(22年3月)
実績ROE:5.7%
予想配当利回りは4.19%、PERは16.2倍。自己資本比率は高く64.5%で好財務です。ROEはやや低く5.7%。
株主優待内容
権利確定月:9月末、3月末(1年以上継続保有必要)
優待内容
オートバックスで使用可能なギフトカードを年に2回贈呈。有効期限はありません。
保有株式数 | 株主優待 (1年以上) | 株主優待 (3年以上) | 優待利回り (1年以上) | 優待利回り (3年以上) |
---|---|---|---|---|
100株以上 | 1,000円分 | ← | 1.40% | ← |
300株以上 | 3,000円分 | ← | 1.40% | ← |
700株以上 | 7,000円分 | 8,000円分 | 1.40% | 1.60% |
1,000株以上 | 10,000円分 | 13,000円分 | 1.40% | 1.81% |
1年以上保有の場合、100~1000株で優待利回りは同等。
3年以上、700株、1000株保有すると利回りは高くなります。
業績
23年3月期1Q 決算内容(実績)
- 1Qは増収、増益。原材料高騰で一部商品の価格改定があったものの、新車減産で高まった既存車のメンテナンス需要は堅調に推移。
- 1Q(4~6月)の既存店売上は前年同期比で3.4%増。
23年3月期通期予想
- 通期は増収、減益を見込む。
決算 | 23年3月期1Q実績 | 23年3月期通期予想 |
---|---|---|
売上高 | 528億円(1.1%) | 2300億円(0.6%) |
営業利益 | 15.6億円(3.1%) | 100億円(△13.4%) |
経常利益 | 18.2億円(6.6%) | 103億円(△8.4%) |
純利益 | 17.5億円(62.8%) | 69億円(△1.6%) |
配当
配当実績と予想は以下のとおりです。
年間配当金(円) | 配当性向% | |
---|---|---|
19年3月期 | 60円 | 90.1% |
20年3月期 | 60円 | 127.4% |
21年3月期 | 60円 | 68.0% |
22年3月期 | 60円 | 67.3% |
23年3月期(予想) | 60円 | 67.8% |
過去実績では60円を継続しており、今期も同額を予定しています。配当利回りは4.19%です。配当性向が高いのは若干気になりますが、財務が良好なため、あまり心配する必要はないかもしれないです。
株価推移
1年チャートを見ると、今年に入ってからは1300円台から1400円台付近で横ばいの状況が続いています。
【オートバックスセブン 1年チャート】
5年チャートで見ると、コロナショックで下げた後、株価は回復できていません。利益水準(21年3月期、22年3月期)はコロナ前の数値を上回っていますが、人気があまりない状況となっています。
【オートバックスセブン 5年チャート】
※TradingView提供のチャート
まとめ
100株~1000株保有時(1年以上)の優待利回りは1.40%、配当利回りは4.19%、総合利回り5.59%です。100株保有時の投資額は現在の株価で約14.3万円です。配当性向は若干高いですが、利回りは高い銘柄です。既存店売上高は復調の兆しが見られますが、株価は低迷の状況が続いています。今年に入ってから横ばいで下値を固めつつあるので、上昇トレンドに移行できるか注目しています。
※このブログは特定銘柄を推奨、非推奨するものではありません。株式投資はリスクがあるため、投資判断は自己責任でよろしくお願いいたします。
※2022年9月8日時点の情報です。配当、株主優待情報等は更新される可能性がありますので、投資を検討される場合はご自身でも事前に確認をお願いいたします。