今回は株主優待として、年に2回のカタログギフトを設けている大和証券グループ本社について現況を確認したいと思います。大和証券グループ本社は中核の大和証券、ネット専業の大和ネクスト銀行、スマホ証券のCONNECTも展開しています。証券会社は会社予想や配当予想を出していない銘柄が多いため、配当金は読みにくところがありますが、前期実績では配当利回りが高い状況でした。
基本情報
銘柄:大和証券グループ本社(8601)
株価:608.9(22/8/30)
予想配当利回り:未定(前期実績33円)
予想PER:ー倍
実績PBR:0.65倍
時価総額:9556億円
自己資本比率:5.0%(22年3月)
実績ROE:7.0%
国内2位の証券会社ということもあり、時価総額は大きく9556億円。実績ROEは7.0%、自己資本比率は5.0%。
株主優待内容
権利確定月:9月末、3月末(年に2回)
保有株式数:1,000株以上
株主優待内容:カタログギフトから名産品、雑貨、会社四季報、寄付を選択できます。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
1,000株以上 | 名産品、雑貨、寄付(2,000円相当)、会社四季報1冊 から1点選択 |
3,000株以上 | 名産品、雑貨、寄付(2,000円相当)、会社四季報1冊 から2点選択 |
5,000株以上 | 名産品、雑貨、寄付(5,000円相当)、会社四季報2冊 から1点選択 |
10,000株以上 | 名産品、雑貨、寄付(5,000円相当)、会社四季報2冊 から2点選択 又は10,000円相当を1点選択 |
1,000株以上保有で以下内容の優待もあります。
- グッドタイムリビング株式会社が運営する施設の入居時費用割引
- ホテル・施設優待ご利用券
1,000株保有時の優待利回りは0.66%
業績
23年3月期1Q 決算内容(実績)
- マーケット環境の悪化により前年比で減収、減益
- リテール部門は国内外の取引が減少し、減収、減益に。
- ホールセール部門は市場の不透明感とボラティリティ高まりを受け、顧客フロー減少、経常損失に。
- アセットマネジメント部門は増収、増益。不動産アセットマネジメント部門は運用資産残高増。
23年3月期通期予想
- 非開示
決算 | 23年3月期1Q実績 |
---|---|
純営業収益 | 1061億円(△16.3%) |
経常利益 | 180.8億円(△48.2%) |
純利益 | 118.7億円(△49.6%) |
配当
配当実績と予想は以下のとおりです。
年間配当金(円) | 配当性向% | |
---|---|---|
19年3月期 | 21円 | 52.5% |
20年3月期 | 20円 | 51.2% |
21年3月期 | 36円 | 50.6% |
22年3月期 | 33円 | 52.3% |
23年3月期(予想) | 未定 | ー |
配当方針は19年3月期より配当性向50%以上としており、方針通り、配当金を出していることがわかります。前期実績と現在株価で配当利回りを計算すると5%を超えますが、1QのEPS(一株利益)は前年同期比の15.45円から今期実績は8.01円と悪化しているため、2Qの成績によっては、配当金は減額となる可能性はあります。
株価推移
1年チャートを見ると、今年の3月には740円を超える場面もありましたが、それ以降は弱く推移しています。
【大和証券グループ本社 1年チャート】
5年チャートでは2020年を底に上昇してきましたが、直近は下落基調か横ばいに推移しており、上昇トレンドに戻れるかどうかは、市場環境の影響を受けそうです。
【大和証券グループ本社 5年チャート】
※TradingView提供のチャート
まとめ
1,000株保有時の優待利回りは0.66%、配当利回りは未定です。1,000株保有時の投資額は現在の株価で約61万円です。証券会社の業績はどうしても経済情勢や相場環境の影響を大きくうけるため、変動しやすいですが、その中でも配当性向50%以上、株主優待もカタログギフトを年に2回実施しており、株主還元に積極的な会社と思います。
※このブログは特定銘柄を推奨、非推奨するものではありません。株式投資はリスクがあるため、投資判断は自己責任でよろしくお願いいたします。
※2022年8月30日時点の情報です。配当、株主優待情報等は更新される可能性がありますので、投資を検討される場合はご自身でも事前に確認をお願いいたします。