今回は高配当で、今年から株主優待を開始した七十七銀行について確認したいと思います。七十七銀行は仙台に本社を置く東北最大の地銀で時価総額は1000億円を超えます。
基本情報
銘柄:七十七銀行(8341)
株価:1712(22/8/10)
配当利回り:4.67%
予想PER:5.75倍
実績PBR:0.26倍
時価総額:1312億円
自己資本比率(国内):10.27%(22年3月)
実績ROE:4.3%
配当利回りが非常に高く4.67%となっています。PER、PBRは低い数値で割安な水準で、銀行にありがちな傾向です。
株主優待内容
権利確定月:3月末
保有株式数:300株以上(1年以上継続保有)
地元特産品、寄付金、QUOカードのいずれかひとつを選択
保有株式数 | 株主優待 |
---|---|
300株以上 | 3,000円相当 |
1,000株以上 | 5,000円相当 |
3,000株以上 | 10,000円相当 |
300株保有時の優待利回りは0.58%
写真は3,000円相当の特産品で萩の月16個入りです。おいしい名産品です。7品から選択する形で、他の選択肢は笹かまぼこ、牛タン、モナカ・ヨーカン、米、気になるリンゴ、ずんだづくし。
業績
23年3月期1Q 決算内容(実績)
- 前年比で増収、増益
- 国債等債券償還損の減少によりその他業務費用が減少したことで、費用が減少し、経常利益増。
23年3月期通期予想
- 通期では経常利益は前期と同等、純利益は1%減益
決算 | 23年3月期1Q実績 | 23年3月期通期予想 |
---|---|---|
経常収益 | 320.4億円(0.3%) | 非開示 |
経常利益 | 116.5億円(6.0%) | 330億円(0%) |
純利益 | 78.7億円(5.0%) | 220億円(△1.0%) |
配当
配当実績と予想は以下のとおりです。
年間配当金(円) | 配当性向% | |
---|---|---|
19年3月期 | 47.5円 | 20.0% |
20年3月期 | 50円 | 20.2% |
21年3月期 | 50円 | 22.4% |
22年3月期 | 67.5円 | 22.4% |
23年3月期(予想) | 80円 | 26.9% |
過去実績では配当性向が20%程度でしたが、22年1月に発表した株主還元方針では、2023年度(2024年3月期)まで配当性向30%を目標に段階的に高めるとしています。そのため、今期は12.5円増配して、80円を見込み、予想配当利回りは4.67%と高いです。利益水準が維持できれば、配当性向30%目標を考慮すると、来期は更なる増配もあるかもしれません。
株価推移
1年のチャートを見ると、昨年の年末頃から上昇トレンドとなっています。株主優待の新設や、増配による株主還元の強化はよい方向で働いてそうです。
【七十七銀行 1年の日足ラインチャート】
約20年のチャートを見るとやはり銀行業ということもあって、リーマンショック前の水準と比べると低い位置にいます。
【七十七銀行 約20年のラインチャート】
※TradingView提供のチャート
まとめ
300株保有時の優待利回りは0.58%、配当利回りは4.67%、総合利回りは5.25%です。株主優待を得るには300株の保有(1年以上継続保有)が必要のため、最低投資額は現在株価で513,600円となります。配当政策も強化し、直近も増配傾向であり、好印象な銘柄と思います。
※このブログは特定銘柄を推奨、非推奨するものではありません。株式投資はリスクがあるため、投資判断は自己責任でよろしくお願いいたします。
※2022年8月10日時点の情報です。配当、株主優待情報等は更新される可能性がありますので、投資を検討される場合はご自身でも事前に確認をお願いいたします。