今回はNISA、高配当銘柄で失敗した投資事例を書きたいと思います。
NISAは2014年にスタートした制度で株式や投資信託等の譲渡益が非課税になります。
また、つみたてNISAは2018年からスタートしており、昨年の記事で
すべての対象商品で利益が出ていると話題になりました。
今回、自分が失敗したのはつみたてではなく、一般NISAへの投資です。
高配当銘柄を一般NISAで購入
失敗した銘柄は 日産自動車です。
購入したのは2018年3月、購入単価は1,104円、株数 100株。
購入後はチャートで見るとわかるように、2年かけて下げ続けました。
その後、少し戻し横ばい状態です。
※TradingView提供のチャート
当時、日産は高配当銘柄で知られていました。
下記グラフは日産の配当金推移となります。
リーマンショック後の2009年度は業績悪化により、無配となっていますが、
その後、業績も回復して、配当金も増配を続けていました。
2010年度の10円から2018年度には57円となっていました。
EPS(一株利益)は2017年度191円、2018年度81.6円だったので、
配当性向は2017年度27.7%、2018年度69.9%と悪化しました。
当時は5%近くの高配当株でしたが、いっきに業績は悪化して、
2019年には10円、2020年度には無配となりました。
同業のトヨタ、ホンダは同時期にここまで業績は悪化していないことから、
高配当ということで銘柄選定を誤ってしまいました。
幸いなことは、投資金額が少なかったことでしょうか。
現在も塩漬け状態
NISA以外にも特定口座で200株保有していましたが、
そちらは損切して、損益通算ができました。
ただ、100株はNISA口座のため、他の利益と損益通算ができない状況のため、
売るに売れず塩漬け状態となっています。
しかも、配当がでないため、配当非課税のメリットも受けれません。
今後は次の3パターンが考えられます。
①非課税期間が終了する前に売却。今のところ損失の可能性大。
②非課税投資枠にロールオーバーして、株価が回復するのをひたすら待つ。
③課税口座に移管する。
まだ、対処は決めていませんが、③は避けたいと考えています。
例えば、時価が600円で課税口座に移した場合、約1,100円で購入した株が、
600円で購入したことに変わります。元の価格1,100円で売却したとしても、
差額(1,100ー600)の500円分に対して、20%課税されるため、
500円×0.2×100株=約1万円が課税されます。
今後
今後の処置は①損失確定または②ロールオーバーをすると思います。
こういった事例があるため、現在は一般NISAは使用しないで、NISAを使う場合は
積立かなと考えています。
今、高配当でも、将来業績悪化によって、減配、無配になることは頭にいれていく必要がありますが、
将来のことはなかなか読めないので、自分としては、高配当銘柄への投資は、
分散して、ポートフォリオ全体のリスク低減をしたいと思います。
高配当株は景気敏感株も多いので、難しいですけどね。