今回は株主優待（12月末基準日）で化粧品等を贈呈しているポーラ・オルビスホールディングスについて現況を確認したいと思います。ポーラオルビスの株価は長く低迷が続いていますが、直近は上向きとなっており、今後の動向が気になる銘柄の１つです。
基本情報
銘柄：ポーラ・オルビスホールディングス（4927）
株価：1,823（22/12/6）
予想配当利回り：2.85%
予想PER：28.8倍
実績PBR：2.36倍
時価総額：4177億円
自己資本比率：84.5％（22年9月）
実績ROE：6.9％
予想配当利回りは2.85%。ＰＥＲは28.8倍と高めの数値ですが、過去実績からは改善傾向です。自己資本比率は84.5％と高く、財務が良好です。
株主優待内容
権利確定月：12月末
保有株式数：100株以上
優待内容：保有株式数、保有年数に応じて、株主優待ポイントを進呈。
優待カタログに掲載の自社商品等から商品と引き換え。1ポイント100円相当
| 保有株式数 | 3年未満 | 3年以上 |
|---|---|---|
| 100株以上 | 15ポイント | 35ポイント |
| 400株以上 | 60ポイント | 80ポイント |
| 1,200株以上 | 80ポイント | 100ポイント |
| 2,000株以上 | 100ポイント | 120ポイント |
100株保有時の優待利回りは、0.82％～1.92％。
業績
22年12月期3Q 決算内容（実績）
- 3Q累計は営業利益76.6億円（△37.4％）、経常利益121.6億円（△9.4％）で前年比で減益。
- 前年比でポーラブランドは売上（△10.7％）、営業利益（△22.4％）、オルビスブランドは売上（△3.9％）、営業利益（△30％）といずれも減収、減益に。
22年12月期通期予想
- 通期業績見通しは営業利益、経常利益ともに二桁減益となっています。
| 決算 | 22年12月期 3Q実績 | 22年12月期 通期予想 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1196億円（△8.8％） | 1700億円（△4.8％） |
| 営業利益 | 76.6億円（△37.4％） | 117億円（△30.7％） |
| 経常利益 | 121.6億円（△9.4％） | 157億円（△17.2％） |
| 純利益 | 130.3億円（50.5％） | 140億円（19.3％） |
配当
配当実績と予想は以下のとおりです。
| 年間配当金（円） | 配当性向％ | |
|---|---|---|
| 18年12月期 | 80円 | 211％ |
| 19年12月期 | 116円 | 130％ |
| 20年12月期 | 50円 | 239％ |
| 21年12月期 | 51円 | 96.2％ |
| 22年12月期（予想） | 52円 | 82.2％ |
配当金は業績が悪化した20年12月期から大幅減配となり、今期予想は52円、
予想配当利回りは2.85%です。配当性向が高いのが懸念点としてはあります。
株価推移
ポーラオルビスの株価は長期トレンドで見ると2018年つけた高値5410から下落が続き、2022年5月には1442円を付けました。しばらく底値を固める動きをした後、直近はようやく上昇傾向になりつつあります。この傾向が続くにはやはり業績の回復が重要と思われます。
【1年チャート】
【5年チャート】
※TradingView提供のチャート
まとめ
100株保有時の優待利回りは0.82％～1.92％、予想配当利回りは2.85%、総合利回りは3.67％～4.77％。
直近の業績は売上は減収、営業利益と経常利益は減益となっていますが、今後、人流回復等で販売チャネルの売上がどの程度回復してくるかが注目されます。
株価は長期で見るとまだまだ低迷した水準ですが、直近は上昇傾向となっており、今後の動向が気になる銘柄です。
※このブログは特定銘柄を推奨、非推奨するものではありません。株式投資はリスクがあるため、投資判断は自己責任でよろしくお願いいたします。2022年12月6日時点の情報です。配当、株主優待情報等は更新される可能性があります。
