優待実施と増配発表 優待利回り10%超 株主優待銘柄

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今回は株主優待として、暗号資産(XRP)贈呈、株式新聞Web版の無料購読を実施しているモーニングスターの現況を確認したいと思います。モーニングスターはSBIグループで、米モーニングスターも大株主にいます。投資信託の運用・助言や資産運用の情報提供を行っています。株主優待は年に2回実施していますが、実施の決定は基準日前に発表されることが多く、今回も9月22日に発表されました。また、中間期の増配も発表しました。

基本情報

銘柄:モーニングスター(4765)

株価:467(22/9/22)

予想配当利回り:ー(中間8.25円、期末未定)

予想PER:ー倍

実績PBR:3.71倍

時価総額:419億円

自己資本比率:84.7%(22年6月)

実績ROE:14.1%

予想配当利回りは未公表ですが、中間期のみ発表し8.25円と前期比で+0.25円の増配(前期中間8円)。業績予想も開示しいないため、予想PERも未定ですが、前期実績ベースでは28.8倍と高め。自己資本比率は84.7%と高く、有利子負債0で財務が良好な会社です。実績ROEは14.1%と高く、時価総額は419億円です。

株主優待内容

権利確定月:9月末、3月末(年に2回)

保有株式数:100株以上

優待内容:暗号資産XRP贈呈と株式新聞Web版の無料購読。XRPを受け取るにはSBI VCトレードの口座が必要となります。

株式数9月末3月末
100株暗号資産XRP 2,500円相当・暗号資産XRP 2,500円相当
・株式新聞Web版6カ月無料(26,400円相当)
500株暗号資産XRP 2,500円相当・暗号資産XRP 2,500円相当
・株式新聞Web版12カ月無料(52,800円相当)

株主優待の実施は毎回、基準日前にアナウンスされるため、修正となる可能性がありますが、暗号資産の配布は2019年9月基準日から実施されています。当初はある数量のXRPを贈呈していましたが、最近は2,500円相当となり、基準日時点のXRPの価格から配布量が決定されます。

100株保有で、年間5,000円相当のXRPが贈呈されたとして、優待利回りを算出すると、10.7%

また、株式新聞Web版の利回りを計算すると50%超。

業績

23年3月期1Q 決算内容(実績)

  • 1Qは売上高と経常利益は過去最高を更新。純利益が減益となったのは、前期の税負担が通常よりも少なかったことが要因。
  • 主力のアセットマネジメント事業はファンドの運用残高増加に伴い、信託報酬も増加し、前年比+3.5%増収、ファイナンシャルサービス事業はゴメスコンサルティングの会社分割による譲渡で売上は減収△5.4%。

23年3月期通期予想

  • 通期予想は非開示としていますが、決算概況資料では、14期連続の増益を目指すとしています。
決算23年3月期1Q実績
売上高20.0億円(1.0%)
営業利益5.15億円(1.7%)
経常利益6.21億円(1.2%)
純利益3.61億円(△12.6%)
( )は前年増減率

配当

配当実績と予想は以下のとおりです。

年間配当金(円)配当性向%
19年3月期14円95.2%
20年3月期15円100.7%
21年3月期16円104.6%
22年3月期17円104.9%
23年3月期(予想)未定(中間8.25円)

配当方針は安定的かつ適正な利益還元と、競争力・収益力の向上に向けた事業投資のための内部留保を総合的に勘案して実施するとしています。20年3月期から配当性向が100%を超えているのは気になりますが、13期連続増配を記録しています。前期実績ベースで配当利回りを算出すると3.64%。

中間期は8.25円と前期比で+0.25円(前期8円)の増配を発表しました。

株価推移

1年チャートを見ると、21年の年末につけた高値670円から下落傾向となり、直近は年初来安値付近となっています。

モーニングスター 1年チャート】

5年チャートを見ると、直近は下落傾向ですが、2018~2019年の水準と比較するとまだ高い位置にいます。

モーニングスター 5年チャート】

※TradingView提供のチャート

まとめ

100株保有時の優待利回りは10.7%(暗号資産のみで算出)、実績ベースの配当利回りは3.64%。配当性向が100%を超えており、長期的な増配に懸念点はありますが、自己資本比率は84.7%と高く、有利子負債0で財務が良好な会社です。

現在、暗号資産の優待は実施されていますが、100株の投資額は5万円未満と低いこともあり、単元の株主数は非常に増えています。22年3月で単元株主は約3万8千名にのぼり、仮にXRP 5,000円相当で費用負担を計算すると、1.9億円となり、前期の経常利益24億円から考えると、大きな負担と考えられます。将来的には変更の可能性も頭に入れておいた方がよいと思いました。

業績面では、新生インベストメントマネジメントの株式取得による100%子会社化が発表され、この会社の経常利益は前期実績で約2.2億円です。今後、モーニングスターの連結利益向上につながると考えられます。

  • このブログは特定銘柄を推奨、非推奨するものではありません。株式投資はリスクがあるため、投資判断は自己責任でよろしくお願いいたします。
  • 2022年9月22日時点の情報です。配当、株主優待情報等は更新される可能性があります。
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