すかいらーくが21年度の通期決算を発表しましたので、現況を確認したいと思います。今回の発表をうけて、本日(2/15)の株価は急落して、1,450円 前日比-85円(-5.54%)となりました。
基本情報
銘柄:すかいらーくホールディングス(3197)
株価:1,450(22/2/15)
予想PER:82.48
実績PBR:1.99
予想配当利回り:0.41%
株主優待情報
権利確定月:6月末、12月末
優待内容
保有株式数に応じて、優待カードが贈呈されます。
優待利回りは 2.34%~ 2.76%です。
業績
21年12月期は売上が前年比で△8.3%となったものの、時短協力金の営業利益押し上げによって、大幅な増益となりました。
20年度の営業損失△230億円に対して、21年度182億円となり+412億円改善しましたが、中身は、時短協力金426億円の増加が主要因となっています。
22年度の予想は営業利益で100億円ですが、
増益要因:売上回復+350億円、コスト低減+43億円
減益要因:時短協力△377億円、インフレ△78億円、コスト抑制解除△38億円
22年度売上高は+27%を予想していますが、今期営業利益は売上回復が前提のため、月次IRレポートが重要な発表になってきます。
今期予想を達成したとしても純利益では△54.2%となっており、厳しい予想です。
20年12月期実績 | 21年12月期実績 | 22年12月期予想 | |
---|---|---|---|
売上高 | 2884億円 | 2646億円 | 3360億円 |
営業利益 | △230億円 | 182億円 | 100億円 |
経常利益 | △264億円 | 143億円 | 75億円 |
純利益 | △172億円 | 87億円 | 40億円 |
配当
直近の配当、今期の予想配当は以下のとおりです。
年間配当金(円) | 配当性向% | |
---|---|---|
18年12月期 | 38円 | 65.5 |
19年12月期 | 19円 | 39.5 |
20年12月期 | 0円 | ー |
21年12月期 | 14円⇒12円(修正) | 29.4 |
22年12月期(予想) | 6円 | 34.1 |
配当方針は配当性向を30%としていることもあり、21年11月に発表した21年度の配当予想14円を12円に下方修正しました。
また、今期は減益となるため、減配となり、6円予想となりました。
予想配当利回りは 0.41%。
株価推移
20年初めからのチャートを見ると、コロナショックで1,400円くらいまで落ちた後、目立った回復もできずに低迷して推移しています。21年8月にも1,400円程度の安値を付けているので、このあたりが下値の抵抗線になりそうです。
今回の決算発表をうけて、本日(2/15)の株価は急落して、1,450円 前日比-85円(-5.54%)となりました。やはり、今後、上昇トレンドにのるには、業績の回復が重要と思います。
※TradingView提供のチャート
まとめ
株主優待利回りは 2.34%~ 2.76% と高く、使い勝手もよい人気の優待です。
総合利回りは 2.75%~3.17%。
気になるのは、今後の株主優待の継続です。現在のすかいらーくの保有株式数毎の株主分布が分からないので、優待費用の詳細は不明ですが、21年6月で46.7万人の株主がいるので、数十億円の費用はかかっていると思います。決算状況が悪くなると優待継続が難しくなってくるので、業績の回復を期待したいところです。
優待利回り | 2.34%~ 2.76% |
配当利回り | 0.41% |
総合利回り | 2.75%~3.17% |
※2022.2.15時点の情報です。
※このブログは特定銘柄を推奨、非推奨するものではありません。
株式投資はリスクがあるため、投資判断は自己責任でよろしくお願いいたします。