22年1月に株主優待関連の情報は44件発表されました(REITの投資主優待も含む)。その内訳は、新設9件、変更19件、廃止5件、内容のお知らせが11件でした。廃止件数が多いことも事実としてありますが、今のところ新設が上回っているようです。株主優待関係のIRで注目度が高いと思われるものをピックアップして振り返ります。
新設
新設で注目を集めたのは、やはり、ドン・キホーテを展開するパン・パシフィック・インターナショナルHDでした。100株保有すると、店舗で使用できるポイント2,000円分が、年に2回贈呈されます。発表直後、株価は上昇しましたが、その後は低迷中。
住江織物は配当利回りも高い銘柄ですが、優待新設を発表後、株価は上昇し、強く推移しました。
変更
変更関連で一番ざわついたのが、ひろぎんですね。ひろぎんの2500円のカタログギフトは内容もよく人気も高かったですが、結局1回で終了と残念な変更です。配当利回りが高い銘柄であることが救いですが、100株保有株主は売却する人もけっこうでてきそうです。
サーティーワンの株主優待変更は紙券から電子ギフトに変わり、増額する発表がありました。
DDホールディングスは使用可能店舗の変更を発表しました。(アダストリアが行っているゼットンのTOB成立が条件)変更後は、ゼットン運営の店舗では使用できなくなります。
廃止
廃止が発表されたのは、わらべや日洋、ABCマート、柿安本店、エストラスト、フジ日本精糖の5社でした。この5社の廃止の時期はそれぞれ違いますのでご注意ください。気になったのはエストラストの廃止発表の中で市場区分の見直しに関するコメントがあったことです。新市場区分に変更後は株主数の下限が緩和されますので、株主数確保が目的で優待制度を設けていた企業は、廃止する可能性があり、そういった企業が今後、増えるかもしれないです。
優待内容のお知らせ
優待廃止を撤回した企業として片倉工業がありました。公開買付けが不成立となり、今後も継続することになりました。
また、昨年発表があったアマガサの優待内容について、問い合わせ多数だったため、補足説明のIR発表がありました。