昨日に続き、連続増配、高配当、配当性向に無理がないという観点で銘柄を確認していきます。
ここで紹介する銘柄は以下条件をクリアしてます。
・10年以上連続増配している
・約3%以上の配当利回り
・今期予想配当性向が60%以下
※今回、紹介する銘柄を推奨するわけではございません。
株式投資はリスクがあり、突然の業績悪化、企業不祥事、市場全体の暴落などの
可能性がありますので、投資は自己責任でお願いいたします。
また、今回確認した銘柄はたまたま決算月が3月でした。3Q決算発表が1月末~2月初に
ありますので、そこで予想配当の修正無し、有りなど情報が出てくると思います。
今回は今期予想配当性向が30%を超えている3銘柄となります。
ニチアス、三菱HCキャピタル、KDDIです。
ニチアス
【基本情報】
銘柄 | ニチアス(5393) |
株価(22/1/17) | 2,710 |
予想PER | 9.99 |
実績PBR | 1.24 |
時価総額 | 1,838億円 |
【配当】
配当方針は内部留保を充実して、長期的かつ適正な利益還元を行うとしています。
12期連続増配。配当性向は前期50%弱まで上昇しましたが、今期は30.2%と
低くなる予想となっています。
今期予想配当 | 82円 |
今期予想配当利回り | 3.03% |
今期予想配当性向 | 30.2% |
連続増配 | 12期 |
【コメント】
2016年3月期、2021年3月期の配当性向は一時的に高くなることがありますが、
配当金は右肩上がりとなっています。
PERは割安で、PBRは平均的な水準です。
株主優待はありません。
三菱HCキャピタル
【基本情報】
銘柄 | 三菱HCキャピタル(8593) |
株価(22/1/17) | 621 |
予想PER | 9.38 |
実績PBR | 0.73 |
時価総額 | 9,110億円 |
【配当】
配当方針は30%台を継続としています。
新会社の還元方針は今後発表される中期経営計画で発表されると思います。
22期連続増配。
今期予想配当 | 26円 |
今期予想配当利回り | 4.19% |
今期予想配当性向 | 39.3% |
連続増配 | 22期 |
【コメント】
2018年3月期、2019年3月期は配当金の上昇幅が大きいですが、
その後、緩やかな増配となっています。今期予想配当性向は39.3%です。
PER、PBRは割安水準です。
1単元の投資金額は6万円台と低いです。
株主優待制度はありません。
KDDI
【基本情報】
銘柄 | KDDI(9433) |
株価(22/1/17) | 3,565 |
予想PER | 12.28 |
実績PBR | 1.63 |
時価総額 | 8兆2144億円 |
【配当】
配当方針は配当性向40%超で持続的な増配を目指すとしています。
過去3年の実績は40%を超えて、今期も42.7%を予定しており、
配当方針通りに還元していることがわかります。
19期連続増配。
今期予想配当 | 125円 |
今期予想配当利回り | 3.51% |
今期予想配当性向 | 42.7% |
連続増配 | 19期 |
【コメント】
きれいに連続増配を継続していますが、2017年3月期頃から配当性向40%前後で
安定しています。配当性向が大きく上昇していないのに、配当金が増額しているのは
利益がしっかりでているためです。
また、オリックスと並び、カタログギフトの株主優待で有名です。
3月末100株保有で3,000円相当(5年以上5,000円相当)
1,000株保有で5,000円相当(5年以上10,000円相当)
なお、ライバル企業のNTTも今回の条件をクリアしていますが、
連続増配が多いところからピックアップしたので、今回は紹介していません。
NTTは10期連続増配、予想配当利回り3.35%、予想配当性向36.4%です。
KDDIとNTTは株価やEPS(一株利益)、配当金が近い数値で比較されやすいので、
競いあって、増配をしてくれるとありがたいですね。