今回は9月、3月の株主優待銘柄で自社店舗の買い物で利用可能な優待券を贈呈しているケーズホールディングスについて現況を確認したいと思います。ケーズホールディングスは茨城県に本社を置く大手家電量販店で売上高は7,000億円超の規模です。昨年に株主優待制度を拡充し、長期保有制度を導入しました。
基本情報
銘柄:ケーズホールディングス(8282)
株価:1,200(22/9/22)
予想配当利回り:3.67%
予想PER:7.6倍
実績PBR:0.82倍
時価総額:2700億円
自己資本比率:65.5%(22年6月)
実績ROE:10.4%
予想配当利回りは3.67%。予想PERは7.6倍と低いです。ケーズの自己資本比率は65.5%で同業のヤマダ(49.5%)、ビックカメラ(28.9%)、エディオン(51.8%)と比較しても高いです。実績ROEは10%超と高く、時価総額は2700億円です。
株主優待内容
権利確定月:9月末、3月末(年に2回)
保有株式数:100株以上
優待内容:自社店舗で利用できる優待券(1,000円券)を保有株式数、年数に応じて贈呈。割引券ではないので、使い勝手がよく、1,000円未満でも利用可(釣銭はでない)。
保有株式数 | 9月末 1,000円券枚数 | 3月末 1,000円券枚数 |
---|---|---|
100株以上 | 1枚 | 1枚 |
500株以上 | 3枚 | 3枚 |
1,000株以上 | 5枚 | 5枚 |
3,000株以上 | 10枚 | 10枚 |
6,000株以上 | 20枚 | 20枚 |
10,000株以上 | 30枚 | 30枚 |
保有株式数 長期保有追加 | 9月末 (1年以上) 1,000円券枚数 | 3月末 (1年以上) 1,000円券枚数 |
---|---|---|
100株以上 | 1枚追加 | 1枚追加 |
1,000株以上 | 2枚追加 | 2枚追加 |
100株保有時は年間2,000円相当(1,000円×2)、1年以上保有すると年間2,000円相当(1,000円×2)が追加され、合計4,000円相当になります。
100株保有時の優待利回りは1.67%(1年以上3.33%)。
業績
23年3月期1Q 決算内容(実績)
- 1Qは減収、減益。エアコンや冷蔵庫が好調だったものの、一部商品の引き渡しが2Q以降にずれ込むなどして、売上高は前年比△2%。広告宣伝費、修繕費や水道光熱費上昇により利益が減少。
23年3月期通期予想
- 通期では増収、増益を見込みますが、経常利益の通期進捗率は17.7%と前期の26.9%と比較すると低い状況です。
決算 | 23年3月期1Q実績 | 23年3月期通期予想 |
---|---|---|
売上高 | 1770億円(△2.0%) | 7900億円(5.7%) |
営業利益 | 68.9億円(△39.7%) | 430億円(3.0%) |
経常利益 | 83.2億円(△33.5%) | 470億円(1.0%) |
純利益 | 55.0億円(△35.2%) | 300億円(5.1%) |
配当
配当実績と予想は以下のとおりです。
年間配当金(円) | 配当性向% | |
---|---|---|
19年3月期 | 30円 | 29.1% |
20年3月期 | 30円 | 31.2% |
21年3月期 | 40円 | 21.9% |
22年3月期 | 43円 | 30.3% |
23年3月期(予想) | 44円 | 27.9% |
配当方針は連結配当性向30%を目標に安定配当を目指すとしています。過去実績では30%程度で増配傾向となっています。今期は前期比で1円増額して44円を予想しており、配当利回りは3.67%。
株価推移
1年チャートを見ると、22年7月に一時1400円を超える場面もありましたが、今期1Q決算の減益が発表されて以降は弱く推移しています。
【ケーズホールディングス 1年チャート】
5年チャートを見ると、株価は上下していますが、レンジ相場となっており、動きが少ない印象です。
【ケーズホールディングス 5年チャート】
※TradingView提供のチャート
まとめ
100株保有時の優待利回りは1.67%(1年以上3.33%)、配当利回りは3.67%。1年以上保有すると100株保有時の総合利回りは5.34%→7.0%に上昇します。他の家電量販店と比較しても自己資本比率が高く、財務が良好で堅実的と思います。
- このブログは特定銘柄を推奨、非推奨するものではありません。株式投資はリスクがあるため、投資判断は自己責任でよろしくお願いいたします。
- 2022年9月22日時点の情報です。配当、株主優待情報等は更新される可能性があります。