今回は2022年9月基準日から株主優待が新設される銘柄 紀文食品について現況を確認したいと思います。紀文食品は2021年に新規上場した会社で水産練り製品、惣菜、水産珍味類の食品製造販売及び食品の仕入販売を行っている会社です。商品はちくわ、カニカマ、蒲鉾、さつま揚げ・・・・
基本情報
銘柄：紀文食品（2933）
株価：984（22/8/23）
配当利回り：1.63%
予想PER：10.3倍
実績PBR：1.67倍
時価総額：224億円
自己資本比率：21.8％（22年3月）
ROE：16.9％（実績）、15.9％（予想）
予想配当利回りは約1.6％、PERは10.3倍と低め、時価総額は224億円です。自己資本比率が21.8％とやや低く、ROEが高いので、負債を活用しながら財務レバレッジをきかせた事業運営をしている印象です。
株主優待内容
2022年9月基準日から株主優待がスタートします。
権利確定月：9月末
保有株式数：300株以上
自社商品詰合せを贈呈し、保有株式数によって内容は異なります。
| 保有株式数 | 株主優待内容 |
|---|---|
| 300株以上 | 3,000円相当 |
| 1,000株以上 | 5,000円相当 |
300株保有時の優待利回りは1.02％
業績
23年3月期1Q 決算内容（実績）
- 前年比で増収となるが、各利益は前年の黒字から赤字に転落。
- 国内：前年比増収となったものの、原材料、エネルギーコスト上昇もあり、前年同期比より損失拡大
- 海外：前年比で大幅増収、利益も増益。
23年3月期通期予想
- 通期では増収、経常利益は減益、その他利益は増益見込み。
- 8月末着分から一部商品の価格改定、売上は3Qに集中するため、その期間の成績が重要
| 決算 | 23年3月期1Q実績 | 23年3月期通期予想 |
|---|---|---|
| 売上坂 | 228.4億円（9.7％） | 1040億円（4.9％） |
| 営業利益 | △0.70億円（ー） | 38.3億円（0.6％） |
| 経常利益 | △0.12億円（ー） | 33.1億円（△2.3％） |
| 純利益 | △3.42億円（ー） | 21.9億円（15.5％） |
配当
配当実績と予想は以下のとおりです。
| 年間配当金（円） | 配当性向％ | |
|---|---|---|
| 22年3月期 | 15円 | 17.9％ |
| 23年3月期（予想） | 16円 | 16.7％ |
配当は前期15円、今期は1円増配の16円を予定しており、予想配当利回りは1.63％です。
株価推移
上場直後は一時2,000円を超える場面がありましたが、高値を付けた後は、軟調に推移し、2022年に入ってからは1,000円前後で底を固めるように推移しています。本日終値は984円ですが、公募価格1,160円を下回っている状況です。
【紀文食品 上場来チャート】
※TradingView提供のチャート
まとめ
300株保有時の優待利回りは1.02％、配当利回りは1.63％、総合利回りは2.65％です。利回り自体はそこまで高くないです。株主優待を得るための投資金額は300株保有の場合、現在株価で295,200円となります。株価は上場来低迷しており、今年に入ってからは横ばいで推移してます。国内事業は原材料、エネルギーコスト上昇により厳しい状況で、一部商品の価格改定を実施するようです。今後は、3Qの業績がどうなるかが注目かと思います。
※このブログは特定銘柄を推奨、非推奨するものではありません。株式投資はリスクがあるため、投資判断は自己責任でよろしくお願いいたします。
※2022年8月23日時点の情報です。配当、株主優待情報等は更新される可能性がありますので、投資を検討される場合はご自身でも事前に確認をお願いいたし
