5月の株主優待銘柄で下落トレンドが継続しているツルハホールディングスについて確認したいと思います。コロナ禍で強かったドラックストア業界は厳しい状況が続いています。
基本情報
銘柄:ツルハホールディングス(3391)
株価:6,650(22/5/2)
予想PER:11.41倍
実績PBR:1.24倍
予想配当利回り:2.51%
株主優待情報
権利確定月:5月15日
保有株式数:100株以上
優待内容:保有株式数に応じて、ツルハグループの商品券と5%割引の株主優待カードが贈呈されます。また、100株以上3年以上保有すると商品券が1,000円分追加されます。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上 | 2,500円分 |
1,000株以上 | 5,000円分 |
2,000株以上 | 10,000円分 |
100株保有時の優待利回りは 0.38%
業績(22年5月期3Q)
3月末に発表された直近業績の22年5月期3Qでは、増収ですが、二桁を超える減益となりました。
通期予想に対する3Q進捗率は、経常利益で66%となっています。前期同時期は82.5%、前々期は80.8%のため、今期進捗率は低いです。
今期通期は増収、増益予想となっていますが、現在の進捗から考えると、厳しそうですが、どうなるでしょうか。株価も織り込みながら下げているのかもしれません。
また、直近4月の既存店売上前年比は-1.9%と、前年割れとなっています。
22年5月期3Q実績 | 前年増減率% | 通期予想の進捗率% | |
---|---|---|---|
売上高 | 6919億円 | 1.2 | 72.4 |
営業利益 | 341億円 | △14.3 | 66.6 |
経常利益 | 339億円 | △13.8 | 66.0 |
純利益 | 189億円 | △16.2 | 66.8 |
22年5月期通期予想 | 前年増減率% | |
---|---|---|
売上高 | 9560億円 | 4.0 |
営業利益 | 512億円 | 5.8 |
経常利益 | 514億円 | 7.7 |
純利益 | 283億円 | 7.6 |
配当
配当実績と予想は以下のとおりです。
配当については、業績や配当性向などを総合的に勘案して配当を実施しています。
年間配当金(円) | 配当性向% | |
---|---|---|
18年5月期 | 146円 | 28.3 |
19年5月期 | 148円 | 28.8 |
20年5月期 | 167円 | 29.0 |
21年5月期 | 167円 | 30.8 |
22年5月期(予想) | 167円 | 28.7 |
今期予想は167円で配当利回りは2.51%です。過去実績の配当性向は約30%程度です。同業のクスリのアオキに比べると配当性向高く、利回りも高いのが好印象です。
株価推移
20年12月14日に付けた高値16,490円から横ばいかやや下げ傾向でしたが、21年の年末頃から下げトレンドが顕著になり、22/5/2終値は6,650と高値から60%下落しました。株価が下げたことで配当利回りが上昇し、PERの割高感がなくなってきましたが、まだ下げ止まったか分からない状況です。
【2年チャート】
※TradingView提供のチャート
まとめ
100株保有時優待利回りは0.38%です。配当利回りは2.51%、総合利回りは2.89%です。
以前に比べると利回りが上昇して、PERの割高感は少なくなってきましたが、クスリのアオキと同様にドラックストア業界の株価は厳しい状況が続いています。
※2022年5月2日時点の情報です。
※このブログは特定銘柄を推奨、非推奨するものではありません。
株式投資はリスクがあるため、投資判断は自己責任でよろしくお願いいたします。