大手通信キャリアの動向が気になる 9月高配当株主優待銘柄

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今回は9月の株主優待銘柄で、配当利回りが4%超の銘柄 ティーガイアについて現況を確認したいと思います。ティーガイアは住友商事系で携帯販売代理店の最大手で光回線サービスの販売やQUOカードの発行・精算業務も行っています。高配当で、優待も魅力的ですが、ドコモが携帯電話販売店ドコモショップを今後大幅に減らすことが報じられ、業績動向が気になる会社でもあります。

基本情報

銘柄:ティーガイア(3738)

株価:1,660(22/9/6)

予想配当利回り:4.52%

予想PER:9.3倍

実績PBR:1.3倍

時価総額:931億円

自己資本比率:29.2%(22年3月)

実績ROE:15.7%

予想配当利回りは4.52%と高く、PERは10倍以下と低い数値です。自己資本比率はやや低い29.2%、ROEは15.7%と高い数値です。

株主優待内容

権利確定月:9月末、3月末(年に2回) ※半年以上継続保有必要

優待内容

保有株式数、保有年数に応じて、QUOカードを贈呈。

保有株式数9月,3月
半年以上保有
9月,3月
3年以上保有
年間合計
(半年以上)
年間合計
(3年以上)
100株以上1,000円分2,000円分2,000円分4,000円分
300株以上1,000円分3,000円分2,000円分6,000円分

100株保有時の優待利回りは 1.20%~2.41%

300株保有時の優待利回りは 0.40%~1.20%

業績

23年3月期1Q 決算内容(実績)

  • 1Qは減収、各利益は二桁減益。
  • セグメントでは連結売上の80%を超えるモバイル事業は減収(△3.6%)、減益(△38.6%)。一部通信キャリアの手数料条件改定等により手数料収入減。

23年3月期通期予想

  • 通期は増収、営業利益、経常利益は増益、純利益は減益見込み。
決算23年3月期1Q実績23年3月期通期予想
売上高1084億円(△2.4%)4830億円(1.4%)
営業利益22.7億円(△28.9%)112億円(6.0%)
経常利益32.6億円(△32.9%)154億円(0.1%)
純利益23.8億円(△25.9%)100億円(△5.5%)
( )は前年増減率

今年5月に、携帯電話販売店ドコモショップ約2300店のうち約3割にあたる700店を閉店する方針という報道が流れました。ティーガイアにとっても影響のある話と思いますので、今後の通信キャリアの動向は気になるところです。

ティーガイアはキャリアショップ数の推移を開示しており、21年6月末 1,208店→22年6月末 1,175店と33店減となりました。大手3社でみると、ドコモ405→402(-3)、au 375→352(-23)、SB 322→319(-3)となっています。通期業績予想では店舗数減に伴う減収を見込んでいますが、どの程度のスピードで変化して、収益がどう変わるのかが今後注目されます。

配当

配当実績と予想は以下のとおりです。

年間配当金(円)配当性向%
19年3月期75円30.2%
20年3月期75円33.1%
21年3月期75円32.1%
22年3月期75円39.5%
23年3月期(予想)75円41.8%

今期から配当方針を変更し、連結配当性向を30%→40%目安に引き上げました。過去実績では75円配当を継続しています。配当利回りは4.52%です。

株価推移

1年チャートを見ると、21年11月頃から株価は2000円台から下がり、1600円付近で下げはとまり、その後横ばいの状況となっています。

ティーガイア 1年チャート】

5年間でみると、大きな上下の波はありますが、現在は安値圏で横ばいとなっています。

ティーガイア 5年チャート】

※TradingView提供のチャート

まとめ

100株保有時の優待利回りは1.20%~2.41%、配当利回りは4.52%、総合利回り5.72%~6.93%です。100株保有時の投資額は現在の株価で約16.6万円です。利回りも高く、魅力的な企業ですが、今後の通信キャリアの動向で販売店が減少してきたときに、ティーガイアの収益がどうなっていくのかが気になります。割安な水準から抜け出せないのはそのような背景もあるのかなと思ってしまいます。

※このブログは特定銘柄を推奨、非推奨するものではありません。株式投資はリスクがあるため、投資判断は自己責任でよろしくお願いいたします。

※2022年9月6日時点の情報です。配当、株主優待情報等は更新される可能性がありますので、投資を検討される場合はご自身でも事前に確認をお願いいたします。

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