今回は配当利回りが5%超の9月株主優待銘柄であるトーメンデバイスの現況について確認したいと思います。(前回記事:配当利回り5%超 9月株主優待銘柄 ケイアイスター不動産)
トーメンデバイスは豊田通商系の半導体商社でサムスンから仕入れて、各セットメーカーに販売しています。取扱い商品はDRAMやFLASHなどのメモリー半導体やシステムLSI、液晶パネル、有機EL等があります。
基本情報
銘柄:トーメンデバイス(2737)
株価:5,540(22/8/26)
予想配当利回り:5.42%
予想PER:6.85倍
実績PBR:0.97倍
時価総額:377億円
自己資本比率:33.0%(22年3月)
実績ROE:18.0%
予想配当利回りは5.42%と高く、PERは低く6.85倍、時価総額は377億円です。ROEは10%を超えており、高い数値となっています。
株主優待内容
権利確定月:9月末
保有株式数:100株以上
株主優待内容:保有株式数に応じて、QUOカード又は商品、寄付から1品選択。200株以上で3年以上継続保有すると追加でQUOカードを贈呈。
保有株式数 | 優待内容(1品選択) | 3年以上継続保有 (追加分) |
---|---|---|
100株以上 | ・健康オイル詰め合わせ5本入り ・QUO カード又は QUO カード Pay2,000 円分 ・日本赤十字社への寄付1口 2,000 円分 | ー |
200株以上 | ・オホーツク FOOD Lab5パックギフトセット ・創味食品調味料セット(4種類) ・QUO カード又は QUO カード Pay3,000 円分 ・日本赤十字社への寄付1口 3,000 円分 | QUO カード又 QUO カード Pay 2,000 円分 |
500株以上 | ・オホーツク FOOD Lab7パックギフトセット ・創味食品贅沢調味料セット(5種類) ・QUO カード又は QUO カード Pay5,000 円分 ・日本赤十字社への寄付1口 5,000 円分 | QUO カード又 QUO カード Pay 3,000 円分 |
5,000株以上 | ・健康オイル詰め合わせ5本入り+おこめ券15枚 ・QUO カード又は QUO カード Pay10,000 円分 ・日本赤十字社への寄付1口 10,000 円分 | QUO カード又 QUO カード Pay 5,000 円分 |
100株保有時の優待利回りは0.36%
22/8/24に優待内容の一部変更を発表しました。
株主優待制度の一部変更(拡充)及び優待品の決定に関するお知らせ
業績
23年3月期1Q 決算内容(実績)
- 前年比で増収。営業利益は増益、経常利益、純利益は減益
- メモリー事業はスマホ、PC向けが減少も、データセンター向けが伸び、売上増。
- システムLSIは中国市場におけるスマホ向けCMOSイメージセンサーが減少し、売上減。
23年3月期通期予想
- 通期予想は減収、減益を見込む
決算 | 23年3月期1Q実績 | 23年3月期通期予想 |
---|---|---|
売上高 | 1109億円(12.9%) | 4400億円(△4.9%) |
営業利益 | 37.7億円(20.0%) | 77.0億円(△27.6%) |
経常利益 | 22.3億円(△23.0%) | 70.0億円(△17.4%) |
純利益 | 16.5億円(△21.6%) | 55.0億円(△13.8%) |
配当
配当実績と予想は以下のとおりです。
年間配当金(円) | 配当性向% | |
---|---|---|
19年3月期 | 90円 | 32.2% |
20年3月期 | 150円 | 30.2% |
21年3月期 | 170円 | 33.6% |
22年3月期 | 300円 | 32.0% |
23年3月期(予想) | 300円 | 37.1% |
配当方針は業績に応じた連動型配当、安定的な配当を継続し、配当性向引き上げを図っていくとしています。過去実績では利益成長にあわせて、大幅な増配となっており、配当性向は30%程度です。今期は減益予想となっていますが、300円配当を維持し、予想配当利回りは5.42%です。(配当は3月期末一括)
株価推移
1年チャートを見ると、21年の年末に高値7940円を付けましたが、22年は弱く推移し、5000円台まで下がってきました。
【トーメンデバイス 1年チャート】
5年チャートでは半導体市況による好業績を背景に大きく上昇しています。現在は下げ基調となっていますが、どこで反転するか注目です。
【トーメンデバイス 5年チャート】
※TradingView提供のチャート
まとめ
100株保有時の優待利回りは0.36%、配当利回りは5.42%、総合利回りは5.78%です。今期は減益予想となっていますが、それでも高いEPSを予想しており、配当性向は37%程度でも高い配当利回りとなっています。また、優待利回り自体は高くないですが、200株以上、3年以上継続保有株主に対し、拡充を行い、追加でQUOカードまたはQUOカードPayを贈呈することを直近発表しました。
※このブログは特定銘柄を推奨、非推奨するものではありません。株式投資はリスクがあるため、投資判断は自己責任でよろしくお願いいたします。
※2022年8月26日時点の情報です。配当、株主優待情報等は更新される可能性がありますので、投資を検討される場合はご自身でも事前に確認をお願いいたします。