銀行業界は株主優待としてカタログギフトを設定している銘柄も多いですが、優待の権利を得るには、それなりの投資額が必要な場合も多く、30万円以上なかには50万円以上必要な場合もあります。多くの銘柄に分散投資を考える場合は、極力投資金額が少ない方が選択肢も増えることもあります。今回は、カタログギフトの株主優待を設定しいる銀行で、投資額が20万円未満、高配当な銘柄を確認したいと思います。その銘柄は百十四銀行で、香川県に本社を置き、岡山や大阪にも展開している銀行です。
基本情報
銘柄:百十四銀行(8386)
株価:1687(22/8/16)
配当利回り:4.15%
予想PER:6.21倍
実績PBR:0.18倍
時価総額:506億円
自己資本比率(国内):9.34%(22年3月)
実績ROE:4.1%
予想配当利回りは現在株価で4%超と高い数値なっています。
株主優待内容
権利確定月:3月末
保有株式数:100株以上(1年以上継続保有必要)
保有株式数に応じて香川県特産品を贈呈、寄付の選択も可能。
保有株式数 | 株主優待 |
---|---|
100株以上 | 2,500円相当 |
500株以上 | 5,000円相当 |
100株保有時の優待利回りは1.48%
業績
23年3月期1Q 決算内容(実績)
- 前年比で増収、増益
- 経常費用が増加したものの、外国為替売買益増加や貸出金利息や配当金増加により、経常収益がのびたため、増益を確保。
23年3月期通期予想
- 通期では減収、二けたの減益を見込む
決算 | 23年3月期1Q実績 | 23年3月期通期予想 |
---|---|---|
経常収益 | 224.7億円(19.9%) | 660億円(△9.7%) |
経常利益 | 51.0億円(0.7%) | 130億円(△14.4%) |
純利益 | 33.3億円(6.1%) | 80億円(△31.6%) |
配当
配当実績と予想は以下のとおりです。
年間配当金(円) | 配当性向% | |
---|---|---|
19年3月期 | 90円(内10円は記念) | 47.6% |
20年3月期 | 80円 | 30.6% |
21年3月期 | 70円 | 80.5% |
22年3月期 | 70円 | 17.6% |
23年3月期(予想) | 70円 | 25.5% |
過去実績を見ると減配又は維持で、21年3月期の業績悪化時に減配して以降、業績回復は見られますが、まだ80円までは戻っていません。配当方針は配当性向の指標はないようで、安定的に、経営環境等を総合的に考慮して実施としています。今期は前期と同額の70円を予想しており、予想配当利回りは4.15%です。
また、株主還元として、22年は10億円の自社株買いを実施しました。
株価推移
1年のチャートを見ると、21年11月29日に1307の安値を付けた後は、株価は戻し、しばらくレンジ相場となっています。
【百十四銀行 1年の日足ラインチャート】
約20年の長期チャートを見ると低迷中です。
【百十四銀行 約20年のラインチャート】
※TradingView提供のチャート
まとめ
100株保有時の優待利回りは1.48%、配当利回りは4.15%、総合利回りは5.63%です。銀行業界の中では株主優待を得るための投資金額は低めで100株保有の場合、現在株価で168,700円となります(ただし、1年以上の継続保有が必要)。配当については、ここ数年の実績が減配または維持となっています。それでも、配当利回りは4%を超え、株主還元として、自社株買いも実施しているところが好印象です。
※このブログは特定銘柄を推奨、非推奨するものではありません。株式投資はリスクがあるため、投資判断は自己責任でよろしくお願いいたします。
※2022年8月16日時点の情報です。配当、株主優待情報等は更新される可能性がありますので、投資を検討される場合はご自身でも事前に確認をお願いいたします。