今回は全国にJINSブランドで眼鏡屋さんを展開する8月の株主優待銘柄ジンズホールディングスについて確認したいと思います。これまで高成長を続けてきましたが、最近では鈍化がみられ、業績も悪化していることから、株価推移もかんばしくない状況が続いており、昨年つけた高値から50%以上下落した状態となっています。
基本情報
銘柄:ジンズホールディングス(3046)
株価:3,725(22/7/22)
配当利回り:0.46%
予想PER:93.9倍
実績PBR:4.22倍
※直近発表された業績下方修正で配当利回りが低下し、PERが非常に高くなりました。
株主優待内容
権利確定月:8月末
保有株式数:100株以上
優待内容:買物券1枚(5,000円分+tax)
1回の会計で1枚利用可能です。
現在株価で優待利回りは1.48%。
業績
22年8月期3Q 決算内容
- 前年比で増収、各利益大幅減益(3Q決算発表時に通期の下方修正も発表、増益予想から一転減益予想に)
- 国内:感染症のまん延防止等重点措置解除後も売上回復が見込めず、予想を下回る
- 海外(中国):中国で実施された都市封鎖の影響をうけた
- 海外(米国):米国事業において構造改革に伴う特別損失を計上
22年8月期通期予想
- 通期で売上高は増収、各利益は二桁減益に
決算 | 22年月8期3Q実績 | 22年8月期通期予想 (修正前) | 22年8月期通期予想 (修正後) |
---|---|---|---|
売上高 | 499.1億円(4.6%) | 711.5億円(11.4%) | 669.1億円(4.7%) |
営業利益 | 27.5億円(△30.9%) | 71.7億円(42.1%) | 37.5億円(△25.6%) |
経常利益 | 31.4億円(△21.0%) | 70.1億円(39.6%) | 40.4億円(△19.5%) |
純利益 | 10.2億円(△62.6%) | 40.3億円(22.5%) | 9.2億円(△71.9%) |
配当
配当実績と予想は以下のとおりです。
年間配当金(円) | 配当性向% | |
---|---|---|
18年8月期 | 48円 | 37.2 |
19年8月期 | 50円 | 31.0 |
20年8月期 | 25円 | 35.0 |
21年8月期 | 45円 | 31.9 |
22年8月期(予想) | 17円 | 42.8 |
配当方針は配当性向30%を目途に実施していますが、今回発表された業績の下方修正により、年間配当予想は54円から17円となりました。中間期で17円実施済みのため期末(8月)配当は0円です。年間の配当利回りは0.46%。
株価推移
2021年以降のチャートを見ると21年4月につけた上場来高値8890から下落し、22/7/22終値は3725となり、58%下落しました。特に2022年に入ってからの下げが厳しくなっています。高PERのグロース株だっただけに、成長鈍化、業績の下方修正はインパクトがあります。現在の株価トレンドだと手を出しにくい銘柄かなと思います。
【ジンズHD 2021年以降 日足ラインチャート】
※TradingView提供のチャート
まとめ
100株保有時の優待利回りは0.46%、配当利回りは1.48%、総合利回りは1.94%です。直近で業績を下方修正しており、株価は下げトレンドでまだ底が確認できていない状況です。今後、業績の回復やトレンド転換していくかが注目されます。
※このブログは特定銘柄を推奨、非推奨するものではありません。株式投資はリスクがあるため、投資判断は自己責任でよろしくお願いいたします。
※2022年7月22日時点の情報です。配当、株主優待情報等は更新される可能性がありますので、投資を検討される場合はご自身で事前に確認をお願いいたします。