数少ない7月の株主優待銘柄の稲葉製作所について確認したいと思います。イナバといえば、物置のイメージがある通り国内で4割のシェアをもつ企業です。株価はあまり動かないイメージを持っていますが、過去の株価変動も見ていきます。
基本情報
銘柄:稲葉製作所 (3421)
株価:1,372(22/7/15)
配当利回り:1.90%
予想PER:22.16倍
実績PBR:0.56倍
株主優待内容
権利確定月:7月末、1月末
保有株式数:100株以上
優待内容:保有株式数に応じて、特産品や図書カードなどを贈呈
保有株式数 | 7月優待内容 | 1月優待内容 |
---|---|---|
100株以上 | 図書カード1,000円相当 | ー |
300株以上 | 特産品又は図書カード3,000円相当 | ー |
1,000株以上 | 特産品又は図書カード3,000円相当 | 図書カード1,000円相当 |
100株保有時の優待利回りは0.73%、100株保有の投資額は現在株価で137,200円。
業績
22年7月期3Q 決算内容
- 前年比で売上高△1.0で減収、各利益は二けたの大幅減益
22年7月期通期予想
- 通期でも減収、減益を見込む
今期の減益は原材料高、電力・ガス価格高騰、償却負担増、物流コスト増が要因となっています。22年7月より約10%の値上げが実施されるため、来期以降は通年で業績には反映されてきます。値上げしても売上数量が維持できれば、来期の利益は改善されてきそうです。
決算 | 22年7月期3Q実績 | 22年7月期通期予想 |
---|---|---|
売上高 | 283.3億円(△1.0%) | 375億円(△0.8%) |
営業利益 | 11.6億円(△48.9%) | 11.2億円(△59.5%) |
経常利益 | 14.6億円(△41.3%) | 15.1億円(△50.8%) |
純利益 | 9.5億円(△44.8%) | 10.2億円(△56.9%) |
配当
配当実績と予想は以下のとおりです。
年間配当金(円) | 配当性向% | |
---|---|---|
18年7月期 | 26 | 111 |
19年7月期 | 26 | 43.0 |
20年7月期 | 26 | 33.5 |
21年7月期 | 32特 | 22.5 |
22年7月期(予想) | 26 | 42.0 |
配当は過去実績では基本26円としており、21年7月期は特別配当6円、普通配当26円となっています。今期は過去と同様に普通配当26円を計画しています。配当利回りは1.90%です。
株価推移
10年の月足チャートを確認すると、短い期間で上下に振れている箇所はありますが、株価はレンジ相場で動いており、大きな上昇や下降もない状態が続いています。なかなか人気化しませんが、利益を出しているため、売られることもないようです。(今後も同様な傾向が続くかどうかは分かりません)
【稲葉製作所 10年チャート月足】
※TradingView提供のチャート
まとめ
100株保有時の優待利回りは0.73%、配当利回りは1.90%、総合利回りは2.63%となります。利回りは高くもなく、低くもない感じでしょうか。自己資本比率は72.6%と高く、有利子負債0、利益剰余金392億円(22年1月)ですが、時価総額は245億円となっています。株主還元を強化すると、面白そうな銘柄なのですが・・・
※このブログは特定銘柄を推奨、非推奨するものではありません。株式投資はリスクがあるため、投資判断は自己責任でよろしくお願いいたします。
※2022年7月15日時点の情報です。配当、株主優待情報等は更新される可能性がありますので、投資を検討される場合はご自身で事前に確認をお願いいたします。