3月一括配当の高配当銘柄 権利落ちの程度は?権利後の株価推移は?

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もうすぐ決算期として一番多い3月末を迎えますが、多くの銘柄で配当権利が確定します。配当利回りは年間の合計配当金で計算されますが、3月と9月 2回配当を実施する銘柄が多く、中には3ヶ月毎に配当金を出す銘柄もあれば、3月期末に一括配当を出す銘柄もあります。

今回、3月期末に一括配当を出した高利回り銘柄が権利落ちでどれだけ下がったか、その後の株価推移はどうだったか、昨年のデータで確認してみたいと思います。

1852 淺沼組

淺沼組は21年3月までは配当性向50%でしたが、22年3月期は配当性向70%としているため、現在株価5,480(22/3/11)で配当利回り6.62%となっています。

早速、1年前の21年3月の配当金と権利落ちによる下落を確認してみます。

2021年3月末の配当金257円に対して、権利落ちによる下落は-325円となっており、配当金以上の下げが確認されました。また、権利落ち後の1ヶ月のチャートでは株価の回復が見られません。回復が見られないのは株式相場全体が軟調だった影響もあります。

2021年3月配当金257円
2021年3月配当利回り ※5.17%
2021年3月29日終値(権利付最終日)4970円
2021年3月30日終値(権利落ち日)4645円
2021年3月30日 前日比-325円
※配当利回りは3月29日終値で計算

※TradingView提供のチャート(1852 淺沼組 2021年3月29日~4月29日)

6178 日本郵政

日本郵政は22年3月期に配当50円を予定しており、現在株価927.1(22/3/11)で配当利回りは5.39%となっています。日本郵政は20年3月期までは中間配当を実施していましたが、21年3月期から期末一括配当となりました。

昨年の2021年3月末では配当金50円に対して、権利落ちによる下落は-68.5円となっており、配当金以上の下げが確認されました。また、権利落ち後の1ヶ月のチャートでは株価が更に下がりました。

2021年3月配当金50円
2021年3月配当利回り ※4.68%
2021年3月29日終値(権利付最終日)1069円
2021年3月30日終値(権利落ち日)1000.5円
2021年3月30日 前日比-68.5円
※配当利回りは3月29日終値で計算

※TradingView提供のチャート(6178 日本郵政 2021年3月29日~4月29日)

7182 ゆうちょ銀行

ゆうちょ銀行も日本郵政と同様に21年3月期から期末一括配当となりました。22年3月期は配当47円を予定しており、現在株価1,018(22/3/11)で配当利回りは4.62%となっています。

昨年の2021年3月末では配当金50円に対して、権利落ちによる下落は-44円となっており、配当金より下げは小さかったです。ただし、権利落ち後の1ヶ月のチャートでは株価が更に下がりました。

2021年3月配当金50円
2021年3月配当利回り ※4.42%
2021年3月29日終値(権利付最終日)1131円
2021年3月30日終値(権利落ち日)1087円
2021年3月30日 前日比-44
※配当利回りは3月29日終値で計算

※TradingView提供のチャート(7182 ゆうちょ銀行 2021年3月29日~4月29日)

2737 トーメンデバイス

トーメンデバイスは半導体商社ですが、業績好調を背景にここ数年配当が大きく増額しています。22年3月期は配当280円を予定しており、現在株価5,850(22/3/11)で配当利回りは4.79%となっています。

昨年の2021年3月末では配当金170円に対して、権利落ちによる下落は-190円となっており、配当金以上の下げが確認されました。ただし、権利落ち後は一旦株価は戻す場面がありましたが、1ヶ月後は権利落ち後より下げました。

2021年3月配当金170円
2021年3月配当利回り ※3.94%
2021年3月29日終値(権利付最終日)4320円
2021年3月30日終値(権利落ち日)4130円
2021年3月30日 前日比-190
※配当利回りは3月29日終値で計算

※TradingView提供のチャート(2737 トーメンデバイス 2021年3月29日~4月29日)

7844 マーベラス

マーベラスはDVD、ゲーム等を企画、制作している会社です。ここ数年、安定的に33円配当を出しています。22年3月期も配当33円を予定しており、現在株価699(22/3/11)で配当利回りは4.72%となっています。

昨年の2021年3月末配当金33円に対して、権利落ちによる下落は-24円となっており、配当金より下げは小さかったです。ただし、権利落ち後は一旦株価は戻す場面がありましたが、1ヶ月後は権利落ち後より下げました。

2021年3月配当金33円
2021年3月配当利回り ※3.67%
2021年3月29日終値(権利付最終日)899円
2021年3月30日終値(権利落ち日)875円
2021年3月30日 前日比-24
※配当利回りは3月29日終値で計算

※TradingView提供のチャート(7844 マーベラス 2021年3月29日~4月29日)

まとめ

データ数は少ないですが、3月一括配当で高利回りな銘柄の配当金と権利落ちの幅を確認したところ、昨年実績で3銘柄が配当金より大きく下げ、2銘柄が配当金より下げが小さかったです。当たり前かもしれませんが、配当金と近い下げが記録されています。権利落ち後の株価推移は全般的に低調でした。(ただし、相場全体の動向の影響を受けると思います)

高配当な銘柄は長期保有してインカムゲイン狙いに適していると思いますので、権利落ちはあまり気にする必要がないのかもしれません。それより、現在の株価水準や今後の業績、配当方針などが重要かなと思いました。

銘柄21年3月配当金(円)21年3月権利落ちによる下げ幅(円)
淺沼組257-325
日本郵政50-68.5
ゆうちょ銀行50-44
トーメンデバイス170-190
マーベラス33-24

参考に3月一括配当の銘柄の配当利回りをまとめて記載します。

銘柄配当利回り(22年3月期予想配当から算出)
淺沼組6.62%
日本郵政5.39%
ゆうちょ銀行4.62%
トーメンデバイス4.79%
マーベラス4.72%

※このブログは特定銘柄を推奨、非推奨するものではありません。

株式投資はリスクがあるため、投資判断は自己責任でよろしくお願いいたします。

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