今回は2022年9月基準日の株主優待から内容が拡充される銘柄 東邦システムサイエンスについて現況を確認したいと思います。この会社は独立系のソフト開発会社で金融系に特化した情報サービス会社として発展した会社です。
基本情報
銘柄:東邦システムサイエンス(4333)
株価:1,002(22/8/22)
配当利回り:3.49%
予想PER:12.73倍
実績PBR:1.49倍
時価総額:138億円
自己資本比率:67.0%(22年3月)
ROE:12.0%(実績)、11.9%(予想)
予想配当利回りは約3.5%、自己資本比率は67%と高く、有利子負債0で好財務な会社です。時価総額は138億円と小型株で、ROEは10%を超えており、経営効率が高いです。
株主優待内容
権利確定月:9月末
保有株式数:100株以上
優待内容:保有株式数に応じて、QUOカードを贈呈。
変更(拡充)前は、200株以上で1,000円分でしたが、100株以上の区分を追加し、200株は倍増しました。
保有株式数 | QUOカード |
---|---|
100株以上 | 1,000円分 |
200株以上 | 2,000円分 |
100株~200株保有時の優待利回りは1.0%
業績
23年3月期1Q 決算内容(実績)
- 前年比で増収、増益
- 主力のソフトウエア開発は前年比で+7.6%の増収、特に損害保険向けがのびる。
- ソフトウエア開発の受注残高は前年同期比で+17.2%。
23年3月期通期予想
- 通期でも増収、増益を見込む
決算 | 23年3月期1Q実績 | 23年3月期通期予想 |
---|---|---|
売上坂 | 36.5億円(8.2%) | 150億円(5.6%) |
営業利益 | 3.33億円(6.4%) | 13.7億円(3.2%) |
経常利益 | 3.36億円(6.5%) | 13.7億円(3.0%) |
純利益 | 2.32億円(6.5%) | 9.53億円(1.1%) |
配当
配当実績と予想は以下のとおりです。
年間配当金(円) | 配当性向% | |
---|---|---|
19年3月期 | 25円 | 46.6% |
20年3月期 | 25円 | 48.0% |
21年3月期 | 35円(記念10円含) | 56.6% |
22年3月期 | 30円 | 38.5% |
23年3月期(予想) | 35円 | 44.6% |
配当方針は配当性向40%程度としており、過去実績では約40%程度は実施しています。21年3月期の記念配当を除くと増配傾向となっています。今期は35円を予定しており、配当利回りは3.49%です。
株価推移
1年のチャートを見ると、21年9月に大きく上昇する場面がありましたが、すぐに戻って、その後は横ばいか弱く推移していました。22年7月29日に1Q決算の増益発表と株主優待拡充発表後は株価は急騰しました。
【東邦システムサイエンス 1年チャート】
5年チャートを見ると一時的に急騰や急落があるものの、あまり動きがない印象です。
【東邦システムサイエンス 5年チャート】
※TradingView提供のチャート
まとめ
100株~200株保有時の優待利回りは1.0%、配当利回りは3.49%、総合利回りは4.49%です。株主優待を得るための投資金額は100株保有の場合、現在株価で100,200円となります。23年3月期1Q決算説明会の資料では、まず株主還元(配当増配、優待拡充)を最初に説明しているところが好印象でした。QUOカードの株主優待は廃止又は改悪が多い中、拡充する企業もあるようです。
※このブログは特定銘柄を推奨、非推奨するものではありません。株式投資はリスクがあるため、投資判断は自己責任でよろしくお願いいたします。
※2022年8月22日時点の情報です。配当、株主優待情報等は更新される可能性がありますので、投資を検討される場合はご自身でも事前に確認をお願いいたし