ヤマダホールディングス(9831)は22/5/6引け後に大規模な自社株買いを発表し、話題となりました。その規模は上限 2億株(200百万株)、1,000億円で株式総数(自己株式除く)に対する割合は23.9%です。期間は22年5月9日~23年5月8日の1年間となります。ヤマダは過去にも自社株買いを実施しており、現在1.3億株の自己株式を保有しています。
今回は過去に実施た自社株買いの規模とその時の株価反応について確認したいと思います。
2020年度 計画(上限) 100百万株、500億円
2020年4月1日引け後に500億円を上限とする自社株買いの発表をしました。翌日は寄付きから高く始まり、終値470円 前日比∔52円(+12.4%)で引けました。
その後、500円を超える水準で推移した後、5月14日の場中で自社株買いの中止が発表されて、株価は下落し、上昇率は14.4%(4月1日終値比)となりました。自社株買い中止の理由はコロナの影響による経営環境の変化等です。計画に対して、株数で63.5%、金額ベースで63.9%の進捗で終了しました。自社株買い金額は319億円。
※Trading View提供のチャート 【日足 2020年4月1日~5月14日】
また、自社株買いの期間の株価推移をTOPIXと比較しました。この期間、ヤマダ(青ライン)はTOPIXに対してアウトパフォームしていました。
※Trading View提供のチャート 【日足 2020年4月1日~5月14日】
2017年度 計画(上限) 40百万株、200億円
2017年8月3日引け後に200億円を上限とする自社株買いの発表をしました。翌日は寄付きから高く始まるも、終値584円 前日比-2円(-0.3%)で引けました。
その後、しばらくレンジ相場が続きましたが、11月頃から株価は上昇トレンドとなりました。最終的な自社株買いは株数で68.3%、金額ベースで80.0%の進捗で終了しました。自社株買い金額は159億円。
※Trading View提供のチャート 【日足 2017年8月3日~2018年3月23日】
自社株買いのタイミングを見てみると、棒グラフのようになっていました。8月~10月は自社株買いを実施しても、株価が横ばいでしたが、11月に自社株買い期間で最高となる80億円以上が実行され、11月は株価も上昇しています。12月以降は株価が上がったためか??自社株買いは実施されず終了しました。
また、自社株買いの期間の株価推移をTOPIXと比較しました。10月以降にヤマダ(青ライン)はTOPIXに対してアンダーパフォームでしたが、最終的にはアウトパフォームで終了しました。
今回の自社株買いについて
今回の規模は過去にないレベルで上限 2億株(200百万株)、1,000億円で株式総数(自己株式除く)に対する割合は23.9%となっています。ちなみに、四季報によると浮動株は10.8%となっています。過去2回の実績では計画の100%まで実施されてませんが、2020年と比較しても計画段階で2倍の規模なので、大きな株価上昇を期待したくなります。
※このブログは特定銘柄を推奨、非推奨するものではありません。
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