年が明けてから日経平均株価は800円近く安くなる日が既に2回発生し、
今年は波乱の相場になりそうな感じとなっています。
本日は実際に過去のボラティリティ(変動率)と直近の状況についてデータで確認してみました。
過去の日経平均株価の変動率
日経平均株価の変動が少なかった2021年とコロナショックで大きく変動した2020年の変動率を
調べました。グラフは各年の日経平均株価の変動率の分布を表しており、横軸が変動率で縦軸は
1年間で記録した変動率の回数(日数)です。横軸の変動率は、前日比に何%動いたかを示し、
例えば、日経平均株価の前日が27,000円として、270円上昇すると、+1%の変動率となります。
2021年は最大下落率(変動率)は-3.99%、最大上昇率(変動率)は+3.12%でした。
一方、コロナショック時の2020年は最大下落率-6.08%、最大上昇率8.04%で、
2021年と比較するとデータ的にも非常に大きいボラティリティになっています。
次に変動率と回数について表にしました。
±3%以上動いた回数(日数)を確認すると、2020年は15回、2021年は4回となっており、
コロナショック時のボラティリティの大きさが分かります。
変動率 | 2020年(回数) | 2021年(回数) |
---|---|---|
3%以上 | 7 | 1 |
2%~3% | 16 | 13 |
1%~2% | 28 | 32 |
0%~1% | 72 | 79 |
-1%~0% | 76 | 83 |
-2%~-1% | 26 | 23 |
-3%~-2% | 10 | 11 |
-3%以下 | 8 | 3 |
次に変動率が±1%、±2%、±3%に入る確率を確認しました。
(計算式例: (変動率±1%以内の日数÷1年間の営業日)×100 )
±1%以内の変動率は61%~66%なので、それを日数のイメージにすると、
約3日に1回は1%以上変動する可能性があるということで、
同じように考えると、6日~9日に1回は2%以上変動ということになります。
(過去2年の実績で、将来は変わる可能性はあります)
変動率 | 2020年(約) | 2021年(約) |
---|---|---|
±1%以内 | 61% | 66% |
±2%以内 | 83% | 89% |
±3%以内 | 94% | 98% |
このように考えると、株価は上下に動いて当然なので、
個人的には毎日一喜一憂する必要ないのかなと思ったりします。
2022年の相場の状況は
日経平均株価は大発会で+1.77%と好スタートし、1月4日終値29,301.79を記録しましたが、
そこから下落し、1月21日終値は27,522.26となり、1779.53安となりました。
また、営業日は13日ですが、その中で2%を超える変動は2日あり、1月6日の-2.88%、
1月19日の-2.80%でどちらも下落でした。
まだ今年のデータが少ないので、評価は難しいですが、-2.5%以上の下げを記録したのは、
2021年に4回、2020年に12回ありました。1ヶ月経過しないなかで既に2回も記録しているため、
今後の相場は2021年より厳しい予感がします。
FRBのテーパリング、利上げ、世界的なインフレ、安全保障関係など、市場に関係する様々な
課題がありますが、あまり無理はしないで、相場に取り組みたいと思っています。