今回は12月の株主優待銘柄でカタログギフトを設けている高配当銘柄 ヒューリックについて現況を確認したいと思います。業種は不動産業になりますが、時価総額では三菱地所、三井不動産、住友不動産、大東建託に次ぐ規模の会社です。
基本情報
銘柄:ヒューリック(3003)
株価:1,164(22/11/24)
予想配当利回り:3.61%
予想PER:11.3倍
実績PBR:1.35倍
時価総額:8,938億円
自己資本比率:28.6%(22年9月)
実績ROE:12.3%
予想配当利回りは3.61%。PERは11.3倍で過去実績と比較して高くも低くもない水準です。
自己資本比率は28.6%と30%未満ですが、他の大手不動産と比較しも特別低い水準ではないです。
実績ROEは12.3%と高く、今期は前期と近い数値が予想されています。
株主優待内容
権利確定月:12月末
保有株式数:300株以上
優待内容:
保有年数 | 優待内容 |
---|---|
3年未満 | 3,000円相当グルメカタログギフト |
3年以上 | 3,000円相当グルメカタログギフトを2点(6,000円相当) |
300株保有時の優待利回りは、0.86%。3年以上保有で利回りは倍増します。
業績
22年12月期3Q 決算内容(実績)
- 3Q累計は営業利益772億円(+10.9%)、経常利益760億円(+16.5%)で二桁増益。
- 不動産賃貸収入は安定推移、販売用不動産の売上も順調。
22年12月期通期予想
- 10月28日に通期業績予想を上方修正。営業利益で+10億円、経常利益+50億円上乗せ。
- 賃貸ポートフォリオ再構築を実施、物件売却を進めたことで、結果、上方修正。
決算 | 22年12月期 3Q実績 | 22年12月期 通期予想 |
---|---|---|
売上高 | 3992億円(50.3%) | 5300億円(18.5%) |
営業利益 | 772億円(10.9%) | 1240億円(8.2%) |
経常利益 | 760億円(16.5%) | 1200億円(9.5%) |
純利益 | 486億円(20.2%) | 785億円(12.8%) |
配当
配当実績と予想は以下のとおりです。
年間配当金(円) | 配当性向% | |
---|---|---|
18年12月期 | 25.5円 | 33.9% |
19年12月期 | 31.5円 | 35.4% |
20年12月期 | 36円 | 37.8% |
21年12月期 | 39円 | 38.6% |
22年12月期(予想) | 42円 | 40.7% |
配当方針は2022年12月期の配当性向を40%程度を目標、業績の上方修正を踏まえて、
年間予想配当を40円→42円に修正してます。利益成長にあわせて、増配傾向です。
配当利回りは3.61%。
株価推移
1年チャートを見ると、上方修正を発表した10月末頃から上昇基調で、年初来高値を更新している状況です。
【ヒューリック 1年チャート】
5年チャートを見ると、850円位~1400円位のレンジで推移していまます。利益成長はしていますが、株価はあまり動かない状況が続いています。
【ヒューリック 5年チャート】
※TradingView提供のチャート
まとめ
300株保有時の優待利回りは0.86%、予想配当利回りは3.61%、総合利回りは4.47%。
300株保有で年に1回3,000円相当のカタログギフトが贈呈され、3年以上長期保有すると、
6,000円相当になります。配当利回りも高く、株主還元に積極的な企業と思います。
一方、利益成長はしているものの、株価はレンジで動いている状況となっています。
- このブログは特定銘柄を推奨、非推奨するものではありません。株式投資はリスクがあるため、投資判断は自己責任でよろしくお願いいたします。
- 2022年11月24日時点の情報です。配当、株主優待情報等は更新される可能性があります。