総合利回りが一番高いドラッグストア【株主優待銘柄】

スポンサーリンク



今回は100株保有時の総合利回り(配当+優待)が一番高いドラッグストア カワチ薬品について現況を確認したいと思います。ドラックストア業界の銘柄の利回りはそこまで高くない印象ですが、最近ではツルハ、サンドラッグが株主還元政策を強化する動きもあります。今回取り上げるカワチ薬品は栃木県に本社を置き、関東や東北等に店舗を展開しています。昨日発表した2Q決算で通期予想の下方修正を行っています。

基本情報

銘柄:カワチ薬品(2664)

株価:2,043(22/10/27)

予想配当利回り:2.45%

予想PER:9.92倍

実績PBR:0.43倍

時価総額:502億円

自己資本比率:53.9%(22年9月)

実績ROE:4.7%

予想配当利回りは2.45%。下方修正で低下したEPSでPERは9.92倍と過去実績と比較すると高くも低くもない数値です。自己資本比率は50%超で高いですが、ROEは低めの数値となっています。

株主優待内容

権利確定月:3月15日

保有株式数:100株以上

優待内容:保有株式数に応じて、買物優待券を贈呈。1冊(5,000円相当)

※1冊につき「お米券5枚」と引き換え可能、また寄付も選択可。

→お米券を金額に換算すると440円×5枚=2,200円相当となり、買物券より金額が低下します。

保有株式数買物優待券
100株以上1冊(5,000円相当)
500株以上2冊(10,000円相当)
1,000株以上3冊(15,000円相当)

100株保有時の優待利回りは、2.45%

業績

23年3月期2Q 決算内容(実績)

  • 2Q実績は営業利益40.3億円(△9.6%)、経常利益45.6億円(△7.8%)となり、会計基準の差があり参考ですが、前期に対して減益となりました。

23年3月期通期予想

  • 今回の決算発表をうけて、通期予想の修正がありました。営業利益で82億円→70億円、経常利益で92億円→81億円。
決算23年3月期
2Q実績
23年3月期通期予想
修正前
23年3月期通期予想
修正後
売上高1425億円2830億円2800億円
営業利益40.3億円82.0億円70.0億円
経常利益45.6億円92.0億円81.0億円
純利益28.1億円55.0億円46.0億円

配当

配当実績と予想は以下のとおりです。

年間配当金(円)配当性向%
19年3月期45円50.9%
20年3月期45円26.4%
21年3月期50円15.7%
22年3月期50円23.1%
23年3月期(予想)50円24.3%

配当実績は維持又は増配となっていますが、50円が2期続いており、今期も50円を予想しています。配当性向に無理はない水準です。配当利回りは2.45%

株価推移

23年3月期2Qの決算と通期予想の下方修正は昨日発表されましたが、本日の株価は全体相場の影響もあり、22/10/27終値2,043 前日比-26-1.26%)となりました。1年チャートを見ると、株価変動は少ないですが、現在は安値付近となっています。

【カワチ薬品 1チャート】

5年チャートを見ると、コロナショック後の巣ごもり需要の好業績を背景に株価が上昇した後は、下落トレンドで直近は低迷しています。

【カワチ薬品 5チャート】

※TradingView提供のチャート

まとめ

100株保有時の優待利回りは2.45%、予想配当利回りは2.45%、総合利回りは4.90%。ドラッグストア業界の中で100株保有時の総合利回りは高いですが、全国出店していなため、近くに店舗がない人にとっては、お米券を選択すると利回りは低下します。

総合利回りで2番手に続くのはサンドラッグ(3.46%)、ツルハ(2.99%)となります。(100株保有時の総合利回り。サンドラッグはPB商品引換券を除いて計算)

ドラッグストア業界もツルハが配当性向50-70%、サンドラッグが配当性向50%を目安にするなど株主還元強化の動きがあり、業界全体に波及するとよいなと思っています。

  • このブログは特定銘柄を推奨、非推奨するものではありません。株式投資はリスクがあるため、投資判断は自己責任でよろしくお願いいたします。
  • 2022年10月27日時点の情報です。配当、株主優待情報等は更新される可能性があります。
タイトルとURLをコピーしました