経営統合のフジ 今期大幅増益もEPS低下 株価は下落

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先週金曜日4/8に株主優待変更と決算の発表を行ったフジ(8278)の株価は本日下落して引けました。前期実績、今期予想と利回りを確認します。

フジは愛媛を地盤にスーパーを経営している会社でしたが、イオン子会社のマックスバリュ西日本と3月に経営統合し、中国・四国エリア、兵庫県西部を中心に今後展開していきます。

4/8に発表された22年2月期実績は前年比で営業収益+1.7%、営業利益+23.3%、経常利益+24.1%、純利益は△5.8%でした。

経営統合後となる23年2月期は大幅な増収、増益を予想しており、営業収益+141.2%、営業利益+88.5%、経常利益+60.9%、純利益+47.3%となっています。一方で、発行株数が増加したこともあり、EPS(一株利益)は103.19円から66.91円に低下する見込みです。

決算22年2月期
実績
23年2月期
予想
営業収益3209億円(1.7%)7740億円(141.2%)
営業利益73.8億円(23.3%)139億円(88.5%)
経常利益99.5億円(24.1%)160億円(60.9%)
純利益39.4億円(△5.8)58億円(47.3%)
EPS(一株利益)103.19円66.91円
*( )は前年増減率

配当について、22年2月期は年間25円、23年2月期は5円増額の30円(配当性向44.8%)を予想しています。マックスバリュ西日本の株主からフジの株主に切り替わった場合は40円→30円となるので、減額となります。

今回の発表後、株価は大幅下落し、22/4/11の終値は 2,089 前日比-116-5.26%)で引けました。経営統合により、大幅増益となりますが、今期見込みが市場予想より悪かったか?EPSが低下したことをネガティブに捉えられたのかもしれません。また、株主優待変更の影響も考えられますが・・・。終値ベースの配当利回りは1.44%、100株保有時の優待利回りは(1.44%~2.88%)、総合利回りは2.88%~4.32%となります。

株価は経営統合直前に大きく上昇し、3,000円を超える場面がありましたが、その後は下落し、直近高値から1,000円弱安くなった状態です。

※参考記事「経営統合のフジ 株主優待変更PB商品無くなります

【フジ 5日間チャート】

【フジ 5年チャート】

※TradingView提供のチャート

※このブログは特定銘柄を推奨、非推奨するものではありません。

株式投資はリスクがあるため、投資判断は自己責任でよろしくお願いいたします

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