22年10月の株主優待関連のIRを振り返ります。10月は久しぶりに新設の発表が多かったです(銀行の持株会社移行に伴い、優待新設の発表が多かった影響もあります)。
10月株主優待関連IR振り返り
10月の株主優待関連IRは26件と先月の40件から減少しました。新設8件、変更11件、廃止1件、お知らせ6件でした。この中の一部のIRをピックアップして振り返ります。
【新設】
- アイチフィナンシャルグループ(7389)が経営統合で発足し、あわせて株主優待導入を発表しました。経営統合前の愛知銀行、中京銀行の株主に配慮した内容かなと思いました。300株以上保有(1年以上)でカタログギフト3,000円相当が贈呈されます。また、23年3月末基準日については、保有期間の条件が設定されないため、これから買付する人も対象になります。株主還元で特に驚いたのは年間の下限配当を100円に設定したところです(23年3月期末は50円予想)。現在株価で配当利回り5%超。
- 植松商会(9914)がQUOカードの株主優待新設を発表しました。保有株式数に応じて、500円~3,000円分が贈呈されます。予想配当利回りも3%超と高めですが、時価総額が低く(約14億円)流動性が低いところが注意点かと思います。
- テクノスジャパン(3666)がプレミアム優待倶楽部の新設を発表しました。1,000株以上保有すると、保有株式数、保有年数に応じて3,000~24,000Pが贈呈されます。
【変更】
- USENーNEXT HD(9418)がプレミアム優待俱楽部について23年2月末基準日の優待実施を最終に廃止することを発表しました。動画配信視聴サービスの優待は継続されます。
- 新晃工業(6458)が変更を発表し、100株以上、1年未満の株主は優待対象外となります。また、100株以上、1年以上の株主に対してはカタログギフト3,000円相当から図書カード1,000円分に減額されます。
【廃止】
- プレナス(9945):ほっともっと等で使用できる食事券を株主優待として贈呈していましたが、MBOによる公開買付成立を条件に優待制度廃止を発表しました。公開買付成立後は上場が廃止される予定です。使いやすい優待だったので、残念ですね。
2022年 株主優待の新設と廃止件数(10月まで)
今年の株主優待の新設、廃止件数をグラフに表します。棒グラフが各月の件数、折れ線グラフが累計となります。10月までの新設は43社、廃止(中止等含む)は53社となっており、廃止件数が上回って推移してます。