今回は9月、3月の株主優待銘柄で地元特産品を贈呈しているエフ・シー・シーについて現況を確認したいと思います。エフ・シー・シーは静岡県浜松市に本社があり、研究所や工場も静岡県内にあり、株主優待は静岡県産の新茶、みかんを贈呈しています。本田技研が株式の約20%保有し、二輪・四輪用のクラッチの製造メーカーです。
基本情報
銘柄:エフ・シー・シー(7296)
株価:1,426(22/9/16)
予想配当利回り:3.65%
予想PER:8.9倍
実績PBR:0.46倍
時価総額:751億円
自己資本比率:75.6%(22年6月)
実績ROE:6.2%
予想配当利回りは3.65%。予想PERは8.9倍と低く、過去実績と比べても割安な水準です。自己資本比率75.6%と非常に高く、財務が良好な会社です。実績ROEは6.2%と若干低め。時価総額は751億円。
株主優待内容
権利確定月:9月末、3月末(年に2回)
保有株式数:200株以上(1年以上継続保有必要)
※2022年9月末基準日の株主優待より1年以上の継続保有期間が適用されます。
優待内容:2500円相当の地元特産品を贈呈。
基準日 | 株主優待 |
---|---|
9月末 | 静岡県特産三ヶ日青島みかん (送付時期:1月中旬から順次発送) ※優等級 L サイズ4㎏を予定 |
3月末 | 静岡県森町産新茶 (送付時期:5月下旬から順次発送) |
200株保有時の優待利回りは1.75%。
業績
23年3月期1Q 決算内容(実績)
- 1Qは増収、減益
- 二輪クラッチ:前年比で増収(+27.5%)、減益(△4.5%)
- 四輪クラッチ:前年比で増収(+24.8%)、減益(△79.8%)
- 両セグメントともに、販売増加と円安影響で増収も、減産や原材料価格高騰の影響で減益。
23年3月期通期予想
- 通期では増収、営業利益、税引前利益は増益、当期利益は減益見込み。
- 1Q決算発表時に通期見通しを修正。営業利益130億円→115億円。
決算 | 23年3月期1Q実績 | 23年3月期通期予想 |
---|---|---|
売上収益 | 484.4億円(26.1%) | 2020億円(18.1%) |
営業利益 | 17.9億円(△37.1%) | 115億円(14.4%) |
税引前利益 | 28.0億円(△16.0%) | 130億円(8.8%) |
利益 | 15.1億円(△35.1%) | 80億円(△6.4%) |
配当
配当実績と予想は以下のとおりです。
年間配当金(円) | 配当性向% | |
---|---|---|
19年3月期 | 52円 | 22.1% |
20年3月期 | 58円 | 73.5% |
21年3月期 | 40円 | 44.5% |
22年3月期 | 52円 | 30.2% |
23年3月期(予想) | 52円 | 32.3% |
過去実績では40円~58円の配当金となっています。利益が振れた影響もあり、配当性向は22.1%~73.5%となっています。今期は前期と同額の52円を予想しており、配当利回りは3.65%。
株価推移
1年チャートを見ると、今年3月と4月に1200円台前半を付けた後は下値を切り上げ、緩やかに上昇する傾向が見られます。
【FCC 1年チャート】
5年チャートを見ると、2018年8月に3600円程度を付けた後は下落トレンドとなり、長期で株価が低迷しています。株価が下がったこともあり、PERも低下、配当利回りも上昇しています。
【FCC 5年チャート】
※TradingView提供のチャート
まとめ
200株保有時の優待利回りは1.75%、配当利回りは3.65%、総合利回り5.40%です。200株保有時の投資額は現在の株価で約28.5万円です。株主優待は本社のある静岡県の特産品を年に2回贈呈しています。株価は低迷の状況が続いたこともあり、PERは低め、配当利回りも高い状況となりました。直近株価は下値を切り上げる動きを見せており、この流れが継続するか注目されます。
- このブログは特定銘柄を推奨、非推奨するものではありません。株式投資はリスクがあるため、投資判断は自己責任でよろしくお願いいたします。
- 2022年9月16日時点の情報です。配当、株主優待情報等は更新される可能性があります。