今回は地銀上位で三重県で断トツの百五銀行について確認したいと思います。銀行は株主優待を設定している銘柄が多いですが、最近は継続保有条件を付けるところが多くなっています。その中で百五銀行は今のところ継続保有条件がありません。(今後設定される可能性はあります)
基本情報
銘柄:百五銀行(8368)
株価:320(22/8/5)
配当利回り:3.44%
予想PER:6.01倍
実績PBR:0.21倍
時価総額:813億円
自己資本比率:10.3%(22年3月)
実績ROE:3.4%
配当利回りは3%超えで、PER、PBRが低く割安な数値で、自己資本比率、ROEは低い数値となっています。銀行業界特有な数値かと思います。
株主優待内容
権利確定月:3月末
優待内容:三重県の特産品等(専用カタログギフト)
保有株式数 | 特産品専用カタログ |
---|---|
1,000株以上 | 3,000円相当 |
5,000株以上 | 5,000円相当 |
1000株保有時の優待利回りは0.94%
写真は3,000円相当の特産品
業績
23年3月期1Q 決算内容(実績)
- 前年比で増収、増益
- 経常収益は株式等売却益により増加
23年3月期通期予想
- 通期では経常利益、純利益は微増益、ほぼ前期と同額を見込む
決算 | 23年3月期1Q実績 | 23年3月期通期予想 |
---|---|---|
経常収益 | 245.9億円(12.8%) | 非開示 |
経常利益 | 53.3億円(18.9%) | 195億円(0.4%) |
純利益 | 38.3億円(19.3%) | 135億円(0.7%) |
配当
配当実績と予想は以下のとおりです。
年間配当金(円) | 配当性向% | |
---|---|---|
19年3月期 | 9円 | 21.1% |
20年3月期 | 9円 | 20.0% |
21年3月期 | 10円 | 19.6% |
22年3月期 | 11円 | 20.8% |
23年3月期(予想) | 11円 | 20.7% |
過去実績では配当性向が20%程度で配当金は少しずつ増加しています。22年1月に発表した中期経営計画(22年4月1日~2025年3月31日)では配当性向について長期的に30%をめざすとしています。
今期は11円を予定しており、予想配当利回りは3.44%です。
株価推移
1年のチャートを見ると、今年3月につけた377円が高値となっており、現在はやや低迷状態ですが、あまり動いていない印象です。
【百五銀行 1年の日足ラインチャート】
約20年のチャートを見ると現在の株価は底値圏にいます。銀行業界は長期チャートを見ると株価が低迷している銘柄をよく見ます。銀行は配当利回りが高い銘柄が多いですが、株価が上昇していないことも一因としてあるのかなと思います。
【百五銀行 約20年のラインチャート】
※TradingView提供のチャート
まとめ
1000株保有時の優待利回りは0.94%、配当利回りは3.44%、総合利回りは4.38%です。株主優待は今のところ継続保有条件がない銘柄となっています(今後は修正される可能性はあります)。中期経営計画で示した配当性向について長期的に30%を目指すとありましたが、本当に実現されると現在の1.5倍程度になり面白いと思いました。ただ、長期的な時期は不明ですが・・・。
※このブログは特定銘柄を推奨、非推奨するものではありません。株式投資はリスクがあるため、投資判断は自己責任でよろしくお願いいたします。
※2022年8月5日時点の情報です。配当、株主優待情報等は更新される可能性がありますので、投資を検討される場合はご自身でも事前に確認をお願いいたします。