大規模自社株買いを22年5月に発表したヤマダホールディングス(9831)、ENEOS(5020)の自社株買い状況を追っていますが、11月までの結果が出ましたので進捗を確認します。また、ENEOSは金額の上限に到達したため、自社株買い終了を発表してます。
2022年 ヤマダHD 計画(上限) 200百万株(23.9%)、1,000億円
11月も自社株買いを実施して、累計は 約118.7百万株(計画比59.3%)、約561.5億円(計画比56.1%)となりました。株価は想定価格の500円未満で推移しているため、株数ベースの進捗率が高いです。発行株数(自己株式除く)に対する自社株買い累計は14.2%まできました。
グラフに各月の自社株買い金額と金額ベースの進捗率を表します。11月は約84.4億円の実績となりました。一方、株価は横ばいが続いており、500円を超えられない状況となっています。
この調子で自社株買いが進めば、発行株数の20%超まで実施しそうな勢いです。
2022年 ENEOSHD 計画(上限) 300百万株(9.3%)、1,000億円
11月も自社株買いを実施して、累計は 約197.4百万株(計画比65.8%)、1,000億円(計画比100%)となり、金額が上限に到達して、終了となりました。株価は想定価格の333円より高い価格で推移しているため、株式数の上限に対する割合は65.8%となっています。また、発行株数(自己株式除く)に対する自社株買い累計は6.1%となりました。
自社株買いで取得した株式全数を23年2月10日に消却する予定となっています。
自社株買いは需給面の改善や、EPS上昇の効果もありますが、株価自体はそれほど堅調ではありませんでした。