今回は9月の株主優待銘柄で、配当利回りが2.8%、優待とあわせた総合利回りが5%超の銘柄 ベルーナについて現況を確認したいと思います。ベルーナは総合通販大手で婦人服の他に化粧品、食品等も取り扱っています。
基本情報
銘柄:ベルーナ(9997)
株価:720(22/9/15)
予想配当利回り:2.78%
予想PER:6.6倍
実績PBR:0.59倍
時価総額:700億円
自己資本比率:46.5%(22年3月)
実績ROE:8.8%
予想配当利回りは2.78%、予想PERは6.6倍と低く、割安な水準です。自己資本比率46.5%、実績ROE8.8%と悪くない数値です。時価総額は700億円。
株主優待内容
権利確定月:9月末、3月末(年に2回)
保有株式数:100株以上
優待内容:
- 優待券、優待クーポン、自社取扱商品から選択
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上 | (1)1,000円分の通信販売優待券 (2)1,000円分のネット専用優待クーポン (3)1,000円相当の自社取扱の食品またはワイン |
500株以上 | (1)3,000円分の通信販売優待券 (2)3,000円分のネット専用優待クーポン (3)3,000円相当の自社取扱の食品またはワイン |
1,000株以上 | (1)5,000円分の通信販売優待券 (2)5,000円分のネット専用優待クーポン (3)5,000円相当の自社取扱の食品またはワイン |
- 宿泊優待券を贈呈
保有株式数 | 裏磐梯レイクリゾート優待券 | ルグラン旧軽井沢優待券(9月末のみ) |
---|---|---|
100株以上 | 宿泊優待券 1枚 | 宿泊優待券 1枚 |
500株以上 | 宿泊優待券 2枚 | 宿泊優待券 1枚 |
1,000株以上 | 宿泊優待券 4枚 | 宿泊優待券 1枚 |
100株保有時の優待利回りは2.78%。(優待券で算出)
業績
23年3月期1Q 決算内容(実績)
- 1Qは減収、減益
- セグメントでは主力のアパレル・雑貨は売上が前年比で減収(△11.7%)となったものの、広告宣伝費抑制やアパレル店舗回復等により増益(+4.3億円)。
- セグメント別の前年比営業利益はアパレル・雑貨、呉服のみ増益で他の6セグメントは減益又は営業損失。
23年3月期通期予想
- 通期では減収、増益を見込む
決算 | 23年3月期1Q実績 | 23年3月期通期予想 |
---|---|---|
売上高 | 534.3億円(△9.3%) | 2190億円(△0.5%) |
営業利益 | 17.5億円(△24.3%) | 150億円(8.5%) |
経常利益 | 24.5億円(△7.8%) | 157億円(8.0%) |
純利益 | 13.8億円(△16.9%) | 106億円(3.9%) |
配当
配当実績と予想は以下のとおりです。
年間配当金(円) | 配当性向% | |
---|---|---|
19年3月期 | 15円 | 14.1% |
20年3月期 | 16円 | 26.4% |
21年3月期 | 16.5円 | 14.4% |
22年3月期 | 19円 | 18.0% |
23年3月期(予想) | 20円 | 18.2% |
配当は過去実績では、増配傾向が続いており、今期も1円増配して、年間20円を予定しています(上期10円、下期10円)。配当性向にはまだ余裕があります。
予想配当利回りは2.78%。
株価推移
1年チャートを見ると、昨年の下げ基調から今年に入ってからはレンジ相場となっています。直近800円を超える場面もありましたが、現在はやや弱く推移しています。
【ベルーナ 1年チャート】
【ベルーナ 5年チャート】
5年チャートを見ると、コロナショック付近が安値となっていて、その後、上昇トレンドで21年3月には1300円を超えた後、下げトレンドに入り、しばらく低迷しています。
※TradingView提供のチャート
まとめ
100株保有時の優待利回りは2.78%、配当利回りは2.78%、総合利回り5.56%です。100株保有時の投資額は現在の株価で7.2万円です。ベルーナは利益の増減はあるものの、ここ数年は安定して100億円以上の経常利益を出しています。
総合利回りは高く、株主優待を得るための投資金額は低めの会社です。
- このブログは特定銘柄を推奨、非推奨するものではありません。株式投資はリスクがあるため、投資判断は自己責任でよろしくお願いいたします。
- 2022年9月15日時点の情報です。配当、株主優待情報等は更新される可能性があります。