今回は9月の株主優待銘柄で、配当利回りが4%超の銘柄 植木組について現況を確認したいと思います。植木組は新潟県地盤の中堅の建設会社で、主力の建設事業の他に、不動産事業、有料老人ホーム運営も行っています。昨年に株式2分割を実施しており、最低単元の投資金額は以前より低くなっています。スタンダード市場に上場する小型株です。
基本情報
銘柄:植木組(1867)
株価:1,262(22/9/5)
予想配当利回り:4.36%
予想PER:5.8倍
実績PBR:0.35倍
時価総額:86.7億円
自己資本比率:55.3%(22年3月)
実績ROE:6.1%
予想配当利回りは4.36%と高く、PER、PBRは低く割安感があります。時価総額は86.7億円と小型株で自己資本比率は55.3%と高い数値です。ROEは目安となる8-10%より若干低く6.1%。
株主優待内容
権利確定月:9月末
保有株式数:100株以上
株主優待内容:保有株式数、年数に応じてQUOカードを贈呈。
保有株式数 | 1年未満 | 1年以上 |
---|---|---|
100株以上 | 500円分 | 1,000円分 |
200株以上 | 1,000円分 | 2,000円分 |
1,000株以上 | 2,000円分 | 3,000円分 |
100株~200株保有時の優待利回りは0.40~0.79%
業績
23年3月期1Q 決算内容(実績)
- 1Qは増収も、各利益は赤字で着地(前年は黒字)
23年3月期通期予想
- 通期は増収、減益予想。建設事業の売上は4Qに偏る傾向あり。
決算 | 23年3月期1Q実績 | 23年3月期通期予想 |
---|---|---|
売上高 | 97.8億円(4.1%) | 520億円(9.1%) |
営業利益 | △0.71億円(ー) | 21.5億円(△6.3%) |
経常利益 | △0.26億円(ー) | 21.5億円(△9.5%) |
純利益 | △0.82億円(ー) | 14.5億円(0.6%) |
配当
配当実績と予想は以下のとおりです。
年間配当金(円) | 配当性向% | |
---|---|---|
19年3月期 | 40円 | 24.8% |
20年3月期 | 45円 | 20.8% |
21年3月期 | 55円 | 21.4% |
22年3月期 | 55円 | 25.3% |
23年3月期(予想) | 55円 | 25.1% |
過去実績では配当性向20%台となっています。中期経営計画(23年3月期~25年3月期)で発表した還元方針は配当性向30%を目安にしており、今期は55円(期末一括)を予想しており、配当利回りは4.36%です。
株価推移
1年チャートを見ると、上下を繰り返しながら横ばいだったのが、今年の6月移行やや下降トレンドになっており、現在は安値を更新しており、チャート的にはあまりよくない感じです。一方で株価が下がったことで配当利回りがかなり高くなっている事実もあります。
【植木組 1年チャート】
5年間でみると、安値は1000円付近になっており、現在の株価水準は特別に安い水準ではなさそうです。
【植木組 5年チャート】
※TradingView提供のチャート
まとめ
100株~200株保有時の優待利回りは0.4%~0.79%、配当利回りは4.36%、総合利回り4.76%~5.15%です。100株保有時の投資額は現在の株価で約12.6万円です。株主還元として、中期経営計画の配当性向は30%目安と明確にしており、今期は25%予想となっています。1Q業績は赤字転落となりましたが、通期は増収、減益見込みとなっています。会社の規模は大きくなく時価総額は100億円未満の小型株です。
※このブログは特定銘柄を推奨、非推奨するものではありません。株式投資はリスクがあるため、投資判断は自己責任でよろしくお願いいたします。
※2022年9月5日時点の情報です。配当、株主優待情報等は更新される可能性がありますので、投資を検討される場合はご自身でも事前に確認をお願いいたします。